デザイン思考
Design thinking
- デザイン思考とは、議題解決のために商品やサービスを適切に形作ること。
- 課題に対して、どう応答すればよいかを考える。奇抜な発想は不要で、素直に課題に応えるとよい。
- デザインはアートとは異なる。アートは自分の中の自由な発想をもとに形を作り、それを世に問いかけるもの。発想の順番が逆である。
良いデザインを生み出すには、とにかくたくさんの形を作り、ブラッシュアップしてゆくことが大切
関連ワード
デザイン思考とは
デザイナーの行動様式・思考様式をビジネス用の手法としてまとめたものがデザイン思考です。イノベーション・マネジメントの科学が解明してきたことが、スマートに手法化されている様子から、近年では科学的裏付けのあるイノベーションの実践手法群として教えられるようになっています。
その中核は、観察→定義→アイデア出し→プロトタイピングのサイクルを素早く回すことです。「観察」では、顧客の実情をみて、その現場に共感することで、顧客の真の課題を考えていきます。それを、自分の言葉で「定義」します(課題の焦点を定める)。それに沿って「アイデア」を自由闊達に出し、必ずかたちにして試します(プロトタイピング)。
このサイクルを素早く回してくことで、正解を探していきます。イノベーションは散らばったカードから1枚の当たりを引くようなものです。沢山試して、その中から正解を探す行動様式こそが、成功に近づくすべなのです。
事例紹介
週刊少年ジャンプ
■日本が誇る漫画産業の中心となっているのが週刊少年ジャンプ。ジャンプをトップランナーたらしめているのは漫画家と編集がタッグを組み取り組む業務フローにあります。
■ジャンプでは毎週毎週、読者アンケートのフィードバックを得ながら、作品を「デザイン」をしていきます。徹底的に、いま流行っているもの、読者が求めているものの情報をひたすらインプットし、それを盛り込みながら漫画家は漫画のネーム(原案)を描いていきます。
■一方で、担当編集はそのネームに対して客観的な視点から容赦なくボツを出します。そのようにして、何度もアイデア出しと修正を繰り返しながら最適解を探していきます。そして最終的に完成した作品に対しては、また読者アンケートで評価をもらい翌週の作品に反映させていきます。このフィードバックと再提案のサイクルが誌面の競争力を維持する鍵となっているのです。
やさしいビジネススクールのデザイン思考カリキュラム
講師:ネルソン・レイエス (Project Colombia CEO & Founder)
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/東京大学 経済学博士
詳しい講師紹介はこちら website twitter facebook youtube tiktok researchmap J-Global Amazon
専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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