ブランディング
Branding
- ブランドとは「焼き印」のことで、19世紀にはすでに商品名とほぼ同義で使われるようになっている
- 語源の通りであれば、単に「名前」のことだが、マーケティング分野では「記号を見た時に起こる連想の広がりのこと」を意味する
名前や商品を見て、そこから好意的な連想が広がるようにする。
関連ワード
ブランディングとは
人は、商品や会社の名前、写真、現物を見たときに、そこから自然と様々な連想を拡げます。この広がる連想をポジティブなものにしていくことがブランディングです。
ブランディングの目標は、現在の売上を最大化することではなく、ブランド・エクイティ=ブランドに対して個人が感じている価値を最大化することです。ブランドについて、人々が好意的なイメージを持っている限り、すぐに購買に繋がらなくとも、人はどこかで自社と取引をしてくれるはずです。
顧客コミュニケーションを通じたイメージ戦略…が主ではありますが、それだけではありません。単にイメージだけを整えたところで、裏付けとなる性能や実力が伴わなければ、結局ブランド・エクイティを毀損してしいます。技術や生産から、顧客に好意的に受け止めてもらえるような価値を作り込んでいくことが、ここで求められているのです。
事例紹介
ネスカフェバリスタ・ドルチェグスト
■スターバックスコーヒーをはじめとするカフェブームの中で、ひそかに危機を迎えていたのが「インスタント・コーヒー」でした。カフェで提供されるものが本格派のコーヒー、インスタントは安物と認知されてしまったためです。
■しかし、元来、味よく、品質よく、利便性が高いインスタントコーヒーを、復権させるチャンスでもありました。
■ネスカフェはまずこの旧来のコーヒーを「ソリュブル・コーヒー」と呼び名を変え、新規に開発した、いつでもすぐに、美味しいコーヒーが出せるマシン「ネスカフェバリスタ」や「ドルチェグスト」という新商品とともに発売。1杯1分で、本格派のエスプレッソやカプチーノまで作れる商品です。温度や泡立ち、香りにまでこだわり、さらにはマシンの美観もこだわり抜くことで、“ソリュブル・コーヒー”のイメージ刷新、高級化に成功しました。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/東京大学 経済学博士
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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