サブスクリプション,SaaS,MaaS
Subscription model, SaaS, MaaS
- 定額課金モデルのこと。サブスクと略される。リカーリングともいう。
- 所有したくない人が増えていることや、使うときだけ使いたい人に対応するように、従来の買い切り型から変化してきている。
- ソフトウェアの定額課金モデルをSoftware as a ServiceでSaaS(サース)、自動車をはじめとした輸送機をMobility as a ServiceでMaaS(マース)という。
現在ではベンチャー企業の多くがサブスク型となっており、今日的な収益モデルの基本形
関連ワード
サブスクリプション,SaaS,MaaSとは
筆者が行った調査によれば、サブスクリプション型はもはや日本のスタートアップの半数以上が採用しているビジネスモデルとなっています(2021年、三井住友信託銀行『スタートアップサーベイ』)。初期費用の大きさを嫌気する顧客と、安定収入を得たい事業者の双方にとってメリットがある形として、急速な普及を見せています。
関連する概念に、「モノからコトへ」があります。モノの所有に人々が価値を見出さなくなり、必要な時に必要なだけ使えればよい、という動きが、このサブスクリプション型へのシフトを加速させています。ただし、必ずしもコト消費が増えたからといって、サブスクリプションが即座に正解になるわけではありません。買い切りたいモノ、所有したいモノも確かに存在しているからです。
サブスクリプション普及のもう一つの背景は、決済システムの普及です。クレジット等で、毎月、商学からでも定額課金ができるようになったことで広がりを見せています。
事例紹介
マネーフォワード
■サブスクリプション方式の会計管理ソフトを展開するマネーフォワードは、BtoBのSaaS事業として日本初とも位置付けられる新時代のベンチャー企業です。
■これまでの会計管理は利用者が買い切り型のソフトを買う必要がありました。しかしその場合、税法が改正されるたびに買い直したりアップデートしたりすることが必要でした。
■こうした問題を解決したのが月額課金型の会計ソフト、マネーフォワードです。買い切りではなく、退会するまで毎月決まった額を払う必要がありますが、定期的なアップデートで機能を補強できるのが強みです。また、わざわざ数値を入力する必要はなく登録したネットバンキングやクレジットカードにログインし明細を自動で反映させてくれるため手間がかかりません。
■また、無料版でも充実した機能がそろっており、手軽に試すこともできます。その意味ではフリーミアムモデルの事例としても特筆すべきものがあります。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/経済学博士/関東学院大学 特任教授/法政大学イノベーション・マネジメント研究センター 客員研究員
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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