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サプライチェーンマネジメント(SCM)

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サプライチェーンマネジメント(SCM)

Supply chain management

  • どんな会社でも、各種材料や設備、サービスなどを調達し、自社の製品・サービスをつくり、提供するまでのフローが存在する。これをサプライチェーンという。
  • サプライチェーンを流れるモノ・カネ・情報を上手に管理し、効率化を行っていくことをサプライチェーンマネジメントという。

局所的な問題を個人の根性・工夫・知恵で解決するのではなく、全体最適を高度な仕組みで達成する

関連ワード

SCMとは

 急速に展開していた外食チェーンが、その末端で品質を落とし、急速にしぼんでいくことがあります。その原因は、「兵站線の延び」です。すなわち、事業の急速な拡大に対して、ヒト・モノ・カネ・情報が現場まで十分に行き渡らなくなるのです。

 安定した成長のためには、ヒト・モノ・カネ・情報の安定供給とその着実な成長が欠かせません。この意味で、SCMの第一歩は、効率化よりも先に、安定した供給能力の確保です。

 これが実現できた先に、プロセスの最適化による効率化が力を発揮します。結果に不確実性が伴うマーケティング・営業活動と比べ、サプライチェーンの仕組みの改善は確実度の高い、結果の出やすい改善であることから、財務体質の改善にはSCMから手を付けるのが鉄則です。

 特に物とカネの流れにおいては、先端的な数学モデルが応用されるくらい科学的な分野となっており、高度な専門知識をもった人材がその技を競う世界となっています。

事例紹介

しまむら

■アパレル業界において一般のブランドがマネジャーやバイヤーのセンスで、ユニクロが製造部門の統合で勝負する中で、しまむらは「サプライチェーン」で他社との差別化に成功しました。

■しまむらは1980年代には物流にITを導入。コンビニなどでも使われている単品管理(POSシステム)を導入し商品の需要予測技術を高めました。また、自前で倉庫を整理するなどして、製品が売れる地域に売れるだけ配送する仕組みを作りました。それだけでなく店舗間の配送も行い、売れ残った製品を別の店舗で売り切ることができるという強みも得ました。

■さらにはメーカーに対し一切返品しないことを鉄則とし、そのポリシーによってメーカーから優良取引先と認識されるようになりました。それによりメーカーは良い商品を優先的にしまむらに流すようになり、鮮度の高い商品を安く店頭に揃えられるようになったのです。このような取り組みによりしまむらは国内第二位の売上を誇るアパレル小売企業となりました。

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