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1 to 1マーケティング

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1 to 1マーケティング

One to One

  • 1to1マーケティングは、企業が顧客ひとりひとりに合わせてアプローチする手法。個人の嗜好など膨大な情報が手に入る現代に利用可能になった。
  • 少品種大量生産が中心だった1960年代には、「マス・マーケティング」が、ライフスタイルが多様化した1980年代には、顧客を細分化した「セグメントマーケティング」が効果を発揮していた。

3つのマーケティング戦略は、扱う商品や求める効果に応じて、今日でも使い分けられる。

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1 to 1マーケティングとは

 マーケティングは、消費者の嗜好の変化と、技術の進歩によってその基本形態を変えてきました。1960年代には、テレビやラジオの普及により、その効果を最初に理解し、繰り返しブランド名を訴え続けて消費者の認知を獲得した「マスマーケティング」が力を持ちました。コカ・コーラやマクドナルドはその典型例です。

 1980年代には、消費者のライフスタイルと嗜好が多様化しました。各セグメントに対応する製品ラインナップを揃え、マーケティング戦術も変えていく「セグメントマーケティング」が有効となりました。多品種少量で多数の品物を揃えた、トヨタ自動車などはその典型です。

 2000年代からは、IT技術の発達により、一人一人の消費者データの収集が可能になりました。そして、ターゲット層を特定し、そこに対してピンポイントで広告を打てるようになりました。「1to1マーケティング」の時代の始まりです。

■今日ではこれら3つは、マーケティング戦略の選択肢として、組み合わせ、使い分けをすべきです。

事例紹介

サイバーエージェント

■インターネット広告の可能性に早くに気づいた藤田晋氏が1998年に創業。クリック保証型(ユーザーのクリックに対して広告料が発生する形)の広告を導入しました。

■TV広告が「配信する」ことに対して広告料を払うのに対し、インターネット広告は同社のように「潜在顧客がクリックする」ことに対して広告料が支払われます。後者のほうが広告の費用対効果が高いことから、企業の広告出費はインターネット広告に流れていくことになりました。

■ターゲット顧客と想定される人にクリックされ、かつそこから購買につなげてもらえるほどにクライアントからの広告依頼は増えることから、サイバーエージェントはじめ各社はいかに広告表示精度を高められるかに腐心してきました。こうして、顧客データを集め、その嗜好に合わせて広告を表示する仕組みが確立されていき、現代の1to1マーケティングが形作られていったのです。

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