やさしいビジネススクール学長・中川が、東洋経済オンラインに新刊『エコシステム・ディスラプション』の解説記事を書きました。
同書は、米国の経営学者ロン・アドナーの著作で、中川は監訳を務めております。
かつてクリステンセンが描いた「イノベーターのジレンマ」では、単体製品・サービスで、社会の価値基準をアップデートすることで、産業を転換する経営戦略が描かれました。
今日、そうした社会の価値基準の変化は、単体製品製品・サービスとしてではなく、複数の製品・サービスが織りなす「エコシステム」によってもたらされています。
たとえば写真。かつてはカメラは単体のものとして、フィルムカメラからデジタルカメラへという技術革新に伴い、従来とはことなる価値の評価軸が登場することで、産業の趨勢が変わりました。
現在、カメラ業界での価値は、カメラ単体としてではなく、スマホのカメラモジュール、クラウド記録サービス、編集アプリ、共有のためのSNSと、複数の製品・サービスの「エコシステム」として提案されるようになっています。この変化こそが、単体製品としてのカメラの既存の競争優位を徹底的に破壊したのです。
現代の競争戦略を鋭く読み解いた「エコシステム・ディスラプション」が如何なるものか、ぜひ記事からまずは学びを得てもらえればうれしく存じます。
★東洋経済オンラインの記事はこちらです。★
DX時代に「見知らぬライバル」といかに戦うのか
「クリステンセン後」の新たなイノベーション論
https://toyokeizai.net/articles/-/616228
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