ダイアログ、対話
Dialog
- ダイアログ(対話)とは、互いの異なる考えを認め、それを尊重しながら、共通の目的を達成していくための基盤を作っていく行為。
- 上司からの一方的な指示ではない。短時間で結論を出すための議論や、結論を出すことを目指さない雑談とも異なる。
共通の目標を達成するために、対話によって相互理解を深めて相互に尊重し合う
関連ワード
ダイアログ、対話とは
私たちのコミュニケーションは、ビジネスなどの真剣な場では上下関係のある「指導・命令」となり、一方でリラックスしたフラットな関係のもとでは「友好的な会話・雑談」となります。これとは異なる第3のコミュニケーションの形として、ビジネスの場で、フラットに真剣な話をするものが「ダイアログ」です。上司・部下の関係であっても、あくまでお互いを一人の人間として尊重し、フラットにお互いの抱える問題や組織の問題について話し合うのです。
お互いの理解が進むと共に、問題に関する共通理解が構築され、よく議論ができる土台が生まれます。相互に人格への敬意も生まれ、健全な人間関係が育まれます。対話を土台とした組織に作り直していくことは、一方的な命令だけで動くのでもなく、誰かへの寄りかかりのない、成熟した人間関係による組織運営に寄与します。
事例紹介
星野リゾート
■バブル期以降の不景気の煽りを受け、全国に衰退したリゾート施設が数多くありました。1995年からそれらの再建を手掛け始め、リブランディングに成功させてきたのが星野リゾートです。
■同社の再建メソッドの核は、徹底的な対話にあります。従来の経営コンサルタントのように星野リゾートが改革案を出すのではなく、再建を必要とするクライアントの現場の一人一人に考えさせ、皆で徹底的に議論させて、自分たちで改革案を出させるようにするのです。
■このような再建メソッドは、リゾート施設の状況が悪化するのは多くの場合、組織の風通しが悪くなり言いたいことが言えないような状況になるためである、という知見がもとになっていると言われています。
■そんな、星野リゾート自体も、非常に風通しの良い会社として知られています。再建事業だけでなく、ホテル事業でも現場の裁量権が大きく、上司の指示を待たずに実際にそこで働くスタッフが自由に提案し実現してきたアイデアがいくつもあるのです。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/東京大学 経済学博士
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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