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越境学習

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越境学習

Cross-boudary learning

  • 普段の仕事の場ではない「アウェー」に出ていった先で個人に起こるものが越境学習。通常の仕事では得られない知識が得られるのみならず、不確実な状況や、初めてのチームでものごとを組み立てていく力も育てられる。
  • 越境者は二度学ぶ。越境先で衝撃を受け、そして再び自分の組織に戻って、もう一度カルチャーショックを経験する。2度の自己と組織の革新である。

葛藤することや、手も足も出せず観察することもまた大切な学習経験である

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越境学習とは

 人の成長の大きなきっかけとなるものが「アウェーで活躍する体験」です。海外でのチャレンジや、子会社への出向は、昔から人材育成の定番手法でした。

 今日は、もっと能動的に自らをアウェーに置くことが容易になっています。副業や、さまざまな趣味の場も活用できるし、オープンイノベーションなどの取り組みも学びを与えてくれます。

 そこで得られるものは、新しい知識だけではありません。自社や自分の業務を客観視し、俯瞰するなかから気づきを得ることもあります。思考の相対化が進み、概念的にものごとが捉えられるようになります。

 加えて、アウェーのなかで、どうやって場の状況をつかみとり、自分の役割を見出し、行動していくのか、行動の力もまた磨かれていきます。かように効果の大きいものとして、越境学習は今日、人材開発の重要概念として注目度を高めるようになっています。

事例紹介

孫正義

■ソフトバンクの創業者である孫正義の名を知らない人はいないでしょうが、彼は常に社会の辺境で越境を続け成長してきました。孫正義は1957年、佐賀県に貧しい家に生まれましたが、高校1年生のときに、短期留学で行ったアメリカで刺激を受け高校を中退。アメリカへ渡りました。

■アメリカでの大学在学中は「発明に5分使う」ことを日課とし数々のビジネスアイデアを考案。その中の「音声付き自動翻訳機」をコンピューターの専門家たちと製品化しSHARPに売り込むことに成功します。

■その後、アメリカでインターネット事業の伸びを感じた孫はYahoo!社に目をつけまし1996年には日本で合同会社を設立。その後の成功は言うまでもありません。このような海外の最先端事業を日本で成功させるタイムラグを利用した経営を「タイムマシン経営」と名づけました。

■その後も携帯電話、半導体、多角化経営と新しいステージに進出しては成長を続けてきました。彼は越境を繰り返す貪欲な成長の天才なのです。

著者・監修者

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