ビジネススクールとは、文字通りビジネスを学べるスクールです。
代表的なビジネススクールとしては、MBAがあります。
本記事では、ビジネススクールの入学方法や種類などの概要について解説します。
ビジネススクールで得られるスキルについても解説するので、今後のキャリアとしてビジネススクールを検討してみるのも良いでしょう。
ビジネススクールとは?
ビジネススクールとは、経営・経済・商学などを専門に教育する学校を指します。
主にMBA(Master of Business Administration)をはじめとする修士号課程や博士号課程を提供し、経営やビジネスに関する専門的な知識やスキルを習得できます。
また、ビジネススクールには、短期集中型のプログラムやオンラインコース、エグゼクティブプログラム(経営幹部向けプログラム)など、さまざまな種類があります。
ビジネスの専門家やリーダー育成を目的としているので、高度なビジネススキルやリーダーシップ能力を身につけられるでしょう。
主なビジネススクール4種類
ビジネススクールと一重に言っても、いくつかの種類があります。
主な種類は、以下のとおりです。
- MBAコース
- EMBAコース
- MPAコース
- エグゼクティブプログラム
- フルタイムプログラム
以下では、それぞれの特徴について解説します。
MBAコース
MBA(Master of Business Administration)コースは、ビジネススクールにおける代表的なコースです。
MBAは、経営管理の修士号であり、ビジネスに関する幅広い知識や経験を身につけられます。
一般的に、MBAコースは2年間のフルタイムプログラムですが、オンラインコースや短期集中型プログラムなど、様々な形態があるのも特徴です。
MBAコースで得られる主なスキルは、以下のとおり。
- 経営戦略
- マーケティング
- 財務
- 会計
- 人事管理
- 組織行動論
- ビジネスエチック
ビジネスに関する様々な分野の知識や、実践的なスキルも身につきます。
そのため、MBAコースは、ビジネスリーダーや経営者を目指す人、またはキャリアアップを目指す人などに向いていると言えるでしょう。
EMBAコース
EMBA(Executive Master of Business Administration)コースは、経営幹部やビジネスリーダーを対象としたビジネススクールのプログラムです。
一般的には、既に経営の現場で活躍しているビジネスパーソン向けに設計されています。
MBAコースと同様に、ビジネスに関する広範な知識やスキルを提供しますが、より実践的な観点からアプローチするのが特徴です。
また、EMBAコースは、週末のみの集中型プログラムやオンラインコース、海外留学など、様々な形態があります。
MPAコース
MPA(Master of Public Administration)コースは、公共部門における経営能力向上を目的としたビジネススクールのプログラムです。
政府機関、非営利団体、NGO、国際機関など、公共部門において活躍する人々が対象となります。
MPAコースで得られる主なスキルは、以下のとおり。
- 公共部門におけるリーダーシップ
- 政策決定
- 財政管理
- 人事管理
- 市民参加
- 社会的責任
- 法律
など
公共部門に特化したプログラムであるため、公共部門におけるキャリアアップを目指す人々に向いています。
エグゼクティブプログラム
エグゼクティブプログラムは、中高年のビジネスパーソンを対象とした短期集中型のプログラムです。
既に経験を積んでいるビジネスパーソンが、より高度な経営知識やリーダーシップスキルを身につけることを目的としています。
専門家や経営者からの講義やグループディスカッション、ケーススタディなど、実践的な学習方法を採用しているのが特徴です。
また、海外留学や現地企業との交流プログラムなど、グローバルな視野を持つための機会も提供されています。
ビジネススクールの国内外ランキング
ビジネススクールは、いくつもの大学院で行われてるプログラムです。
なかでも、とくに評価されているビジネススクールを、ランキング形式で紹介します。
どのような方法で評価されているかについても解説します。
国内のビジネススクールランキング
以下は、認証機関Eduniversalによる2022年の日本国内MBAのランキングです。各ビジネススクールの学部長たちがお互いを評価しあい、最終的なランキングを決定するものです。
引用元)認証機関Eduniversal
https://www.eduniversal-ranking.com/
ランク | パルム内ランク | スクール名 | 学部長からの評価 |
---|---|---|---|
5パルム | 1 | 早稲田大学大学院 | 241% |
2 | 慶應大学 | 234% | |
4パルム | 1 | 神戸大学 | 209% |
2 | 京都大学 | 184% | |
3 | 名古屋商科大学 | 184% | |
4 | 東京理科大学 | 165% | |
5 | 国際大学 | 95% | |
6 | 一橋大学 | 89% | |
3パルム | 1 | 北海道商科大学 | 114% |
2 | 立命館アジア太平洋大学 | 114% | |
3 | 明治大学 | 89% | |
4 | 青山学院大学 | 82% | |
5 | 法政大学 | 82% | |
6 | 東北大学 | 57% | |
7 | 関西学院大学 | 51% | |
8 | 九州大学 | 25% | |
2パルム | 1 | 筑波大学 | 70% |
2 | 同志社大学 | 51% | |
3 | 立教大学 | 51% |
ただし、各ランキングによって評価の方法や項目が異なるため、ランキングによって順位が異なる場合があります。またここに挙げたビジネススクールの他にも、専門職大学院や大学院修士課程(経営学)、エグゼクティブMBAプログラムなど、様々な種類のビジネススクールがあります。
国際的なビジネススクールランキング
国際的なビジネススクールランキングは、様々なランキングがあるため、国内のランキングのように大学名でのランキング付けはできません。
ランキングには、以下のようなものがあります。
- ファイナンシャル・タイムズ(FT)ランキング…MBAランキング/EMBAランキング/オンラインMBAランキング
- エコノミスト(The Economist)ランキング…MBAランキング/EMBAランキング
- ブルームバーグ・ビジネスウィーク(Bloomberg Businessweek)ランキング…MBAランキング/QSランキング/MBAランキング
上記のランキングは、それぞれ独自の評価基準に基づいてスクールを評価しています。
ランキングは毎年更新され、スクールの評価や順位が変動するケースもあります。
ビジネススクールの評価方法
ビジネススクールの評価方法は、様々な観点から行われますが、以下では代表的なものをいくつか紹介します。
- 学生の評価…学生が、授業や教員、施設などに対して行うアンケート調査などに基づく評価
- 就職率や就職先の評価…卒業生の就職率や、就職先の企業の評判、平均年収などが評価される
- 研究成果の評価…教員の研究成果や、学術論文の掲載数、引用数などが評価され
- 国際的な評価…国際的な評価機関やランキングでの評価される
ただし、上記の評価方法は、ビジネススクールの種類や特徴によって異なる場合があります。
ビジネススクールの入学方法
ビジネススクールは、誰でも入学できるわけではありません。
入学資格を持ち、入学試験に通過した人のみが学べるプログラムです。
以下では、入学資格や入学試験の概要、また、推薦入学についても解説します。
ビジネススクールの入学資格
ビジネススクールの入学資格は、スクールによって異なりますが、一般的には以下のような要件があります。
- 学歴‥‥学士号を取得していることが多く、専攻は問われない場合が多い
- 年齢…年齢制限はない場合が多いが、一部のスクールでは最大年齢が定められている
- 職歴…MBAコースの場合、2年以上の職務経験が求められることが多い。EMBAやエグゼクティブプログラムの場合、5年以上のマネジメント経験が求められることが多い。
- 言語…多くのスクールで英語力の証明書が必要となる
ただし、入学資格には例外もあるため、各スクールの公式サイトを確認しておきましょう。
ビジネススクールの入学試験
ビジネススクールの入学試験は、スクールによって異なりますが、一般的には以下のような形式があります。
- GMAT/GRE…数学、読解力、文章力など、ビジネススクールで必要とされる能力を測るもので、一部のスクールでは必須とされている
- TOEFL/IELTS…英語を母語としない国からの留学生の場合、英語力試験のスコア提出を求められるケースが多い
- エッセイ…自己PRやビジョンなどをまとめたエッセイの提出を求められる場合がある
- 面接…人物評価が重視される傾向
ただし、入学試験は、スクールごとに異なるため、公式サイトなどで情報を確認しておきましょう。
推薦入学
ビジネススクールにも、推薦を受けて入学する「推薦入学」があります。
推薦入学は、学生が卒業後に就職する企業や組織にとって有望な人材を探すため、ビジネススクールと企業・組織との間で行われることが一般的です。
もちろん、ビジネススクール側も、推薦入学者には一定の条件があります。
例えば、以下のような条件です。
- 推薦者が求める人材像やビジネススクールの教育方針に合致している
- 高い成績やリーダーシップ経験がある
- 国際的な経験
ただし、推薦入学には一定のリスクも伴います。推薦者との人間関係が悪化した場合や、ビジネススクールでの成績が低かった場合、推薦者からの評価が下がってしまう可能性があります。
ビジネススクールのカリキュラム
ビジネススクールのカリキュラムは、学校によって異なりますが、一般的に以下のような内容が含まれます。
- 基礎的なビジネススキル…会計・ファイナンス・マーケティング・経営戦略・人事管理など
- リーダーシップ…組織の理解・コミュニケーション・協働性・課題解決など
- 国際ビジネス…国際ビジネス戦略・文化的な違い・国際金融・グローバルなマーケティングなど
- イノベーション…イノベーションを促進する方法・起業家家精神・新しいアイデアを発見する方法
- 実践的なビジネス経験…ビジネスの現場に出向いたり、インターンシップを経験したりできる
- ケーススタディ…ビジネスに関する実際の事例を学ぶ
- プロジェクトワーク…グループでのプロジェクトワークを通じて、チームワークや問題解決能力を磨く
- 専門分野…金融、マーケティング、経営戦略などの特定分野について学ぶ
ビジネススクールによっては、独自の特色を持ったプログラムや授業が提供する場合もあります。
ビジネススクールの専門分野の授業
ビジネススクールは、いくつもの専門分野の授業が用意されています。
主な内容は、以下の6つです。
- ファイナンス…財務諸表の読解や資金調達など、企業の財務に関する知識
- マーケティング…顧客ニーズの分析やマーケティングプランの策定など、企業のマーケティング戦略に関する知識
- オペレーションズマネジメント…生産・物流など、企業のビジネスプロセスを最適化するための方法
- リーダーシップ…チームマネジメントやコミュニケーションなど、リーダーとして必要なスキル
- エンタープライズ…新規事業の立ち上げやM&Aについて、ビジネス戦略の立案や実行に必要な知識
- ビジネスエシックス…倫理的なビジネス行動について学び、社会的責任を果たす企業の在り方について学ぶ
これらの授業を履修し、企業経営に必要な知識やスキルを身につけられます。
ビジネススクールの課外活動
ビジネススクールでは、学生がカリキュラム以外の時間を活用して、課外活動を行います。
課外活動は、学生が自己啓発やスキルアップを目的としており、主に以下のようなものがあります。
- クラブ活動
- カンファレンス参加
- インターンシップ
- ボランティア活動
これらの課外活動は、学生がビジネススクールで得た知識やスキルを実践する場となり、将来のキャリアに繋がるケースもあります。
ビジネススクールの卒業要件
ビジネススクールの卒業要件は、各ビジネススクールによって異なりますが、一般的に以下のような要件があります。
- 必要単位数の修了…4年間のカリキュラムで必要な単位数を修了。修士レベルのビジネススクールでは、1~2年間のカリキュラムで必要な単位数を修了。
- GPAの維持…学業成績が一定水準以上である。学部レベルでは3.0以上、修士レベルでは3.3以上
- 卒業論文の提出…一部のビジネススクールでは、卒業論文の提出が必要な場合がある
- インターンシップの修了…多くのビジネススクールでは、インターンシップの修了が必要となる
その他、ビジネススクールによっては、特定の科目の履修や、外国語の修得などが求められるケースもあります。
ビジネススクールの学位
ビジネススクールで取得できる学位の種類は、大学院修士課程(Master’s degree)や博士課程(Doctoral degree)が一般的です。
具体的に、ビジネススクールで取得できる学位は以下の通りです。
- マスター・オブ・ビジネス・アドミニストレーション(Master of Business Administration, MBA)
- マスター・オブ・サイエンス・イン・ビジネス(Master of Science in Business, MSB)
- マスター・オブ・アカウンティング(Master of Accounting, MAcc)
- マスター・オブ・ファイナンス(Master of Finance, MFin)
- マスター・オブ・エンジニアリング・マネジメント(Master of Engineering Management, MEM)
- 博士号(Doctorate)
それぞれの学位には、取得するために必要な単位数や修了要件が異なります。
また、ビジネススクールによって取得できる学位も異なる場合がありますので、事前に調べておきましょう。
以下では、学位取得の条件や学位の評価についても解説します。
学位の取得条件
ビジネススクールで学位を取得するためには、通常、以下の条件を満たす必要があります。
- 卒業要件の修了…ビジネススクールで定められた卒業要件を満たす必要があります
- GPA(成績平均点)の達成…最低のGPAを達成
- 言語能力の証明…TOEFLやIELTSなどの英語力試験のスコア
- 必要な単位数の取得…MBAプログラムでは40〜60単位、EMBAプログラムでは60〜80単位程度
- 学位論文の提出…学位論文を提出し、審査委員からの承認を得る。
これらの条件を満たすことで、ビジネススクールからMBAやEMBA、MPAなどの学位を取得できます。
学位の評価
ビジネススクールの学位の評価は、一般的に学業成績、論文や卒業プロジェクトの評価、インターンシップの評価などが考慮されます。
- 学業成績…授業での出席や課題、試験の成績によって評価
- 論文や卒業プロジェクトの評価…指導教員による評価や審査委員会による評価
- インターンシップの評価…インターン先での実績や成果、雇用者からの評価
一部のビジネススクールでは、学位評価において業界からの評価も重視されます。
ビジネススクールは、就職先企業や業界団体などとの協力関係を築いており、学位取得者の実績や能力が評価され、就職やキャリアアップの機会が増える場合もあります。
ビジネススクールの費用
ビジネススクールには、多様な種類があり、学校ごとに異なる費用がかかります。
一般的にかかる費用については、以下のとおりです。
- 授業料…プログラムの種類、期間、学校の評判、地域などによって大きく異なる。米国のトップビジネススクールの2年制MBAプログラムの授業料は、1年あたり約70,000ドルから100,000ドル以上
- 生活費…宿泊費・食費・交通費・教材費など
- 入学金…一般的に、入学金は授業料の一部として請求される
- その他の費用…海外留学プログラムに参加する場合の、渡航費やビザ取得費用など
しかし、多くの学校では、奨学金やローンなどの支援制度を提供しています。
以下で、奨学金制度や費用の支払い方法についても解説するので、参考にしてください。
奨学金制度
ビジネススクールには奨学金制度があります。
奨学金は大きく分けて、内部奨学金と外部奨学金です。
内部奨学金は、ビジネススクール自身が設けた奨学金を指します。
入学試験の成績や志望理由書などを基に、一定の条件を満たした学生に支給。
内部奨学金の金額は学校によって異なりますが、全額免除に近いものから、学費の一部を免除するものまで様々です。
外部奨学金は、政府や企業、財団などが提供する奨学金。
国別や地域別に奨学金制度が設けられている場合もあります。
外部奨学金の申請には、申請書や成績証明書、推薦状などが必要。
外部奨学金の金額は提供元によって異なりますが、内部奨学金よりも高額なケースが多いです。
また、一部のビジネススクールでは、ローンや返済条件が優遇されるファイナンスプログラムも提供されています。
支払い方法
ビジネススクールの支払い方法については、学校やプログラムによって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。
- 一括払い
- 分割払い
- ローン
- 奨学金
- スポンサーシップ
支払い方法については、学校のWebサイトや入学説明会などで詳細を確認しておきましょう。
ビジネススクールの特徴
ビジネススクールでは、スクールならではの特徴があります。
とくに注目するべき特徴は、以下の4つです。
- グローバルネットワーク
- 実践的な教育
- 多様性のある学生層
- 専門分野に特化したプログラム
ビジネスに応用できることはもちろん、自身の人としての成長にも繋がるでしょう。
以下で、それぞれの特徴について、具体的に解説します。
グローバルネットワーク
多くのビジネススクールは、世界中にキャンパスや協力関係を持ち、国際的な視点からビジネスを学べる環境です。
例えば、米国に本拠地を置くビジネススクールは、世界中にキャンパスを持ち、多言語対応のプログラムを提供しています。
また、グローバルネットワークを活用して、異文化交流や海外インターンシップなどの機会を提供することもあります。
世界各地のビジネスに精通することができるので、国際的なキャリアを目指す上でも非常に有用な環境です。
実践的な教育
ビジネススクールでは、現実的なビジネスの問題について考えた上で、解決策の提案が求められます。
そのため、実際のビジネス現場に近い環境での学習や、企業との協働プロジェクト、現役のビジネスマンからの講義やゲストスピーカーによる講演など、実践的な教育が提供されるのです。
また、ビジネススクールでは、実践的なスキルを身につけることを目的とした、以下のようなカリキュラムが組まれます。
- ビジネスコミュニケーション
- プレゼンテーション
- プロジェクトマネジメント
- マーケティング戦略
- ファイナンス
- リーダーシップ
実践的なカリキュラムを通じて、学生は、現実のビジネス現場で必要とされるスキルを身につけられます。
多様性のある学生層
ビジネススクールには、世界中から様々な国籍やバックグラウンドを持つ学生が集まります。
そのため、グローバルなビジネス環境において、異なる文化や言語、価値観を理解できるのです。
また、多様性のある学生層は、異なる分野や業種の経験を持つ人々が集まるため、新しいアイデアやビジネスモデルの発展につながる場合もあるでしょう。
専門分野に特化したプログラム
学生が自分の興味やキャリア目標に合わせて、より深く専門的な知識やスキルを身に付けられるように、専門分野に特化したプログラムが用意されています。
例えば、MBAプログラムでは、ビジネス分野の多くの分野について幅広い知識を網羅的に学ぶことができますが、特定の分野に特化することも可能です。
ビジネススクールで得られるスキル
ビジネススクールで得られる主なスキルは、以下の5つです。
- リーダーシップ
- マネジメント
- ビジネス戦略
- マーケティング
- ファイナンス
いずれも経営を行う上で重要なスキルです。
以下では、それぞれのスキルをどのように学ぶのかを、解説します。
リーダーシップ
ビジネススクールでは、リーダーシップの授業やプログラムが用意されており、リーダーシップの理論や実践について学べます。
また、ビジネススクールには多様な背景を持つ学生が集まるため、他の学生との協調作業やリーダーシップを発揮する機会も多くあるでしょう。
加えて、ビジネススクールではリーダーシップについての実践的な取り組みが推奨されています。
グループプロジェクトやインターンシップでの経験を通じてリーダーシップのスキルを磨けるのです。
マネジメント
ビジネススクールのプログラムでは、戦略的なマネジメント、組織管理、リーダーシップ、チームワークなど、ビジネスに必要なさまざまなスキルを教えています。
また、ビジネス界で成功するために必要な、コミュニケーション、プレゼンテーション、交渉スキルなども学べるのです。
ビジネス戦略
ビジネススクールでは、戦略的思考や計画、競争力の分析、市場調査、市場戦略の策定、企業価値の最大化、組織変革などのテーマに関する授業やワークショップが提供されます。
また、実際のビジネスケースやシミュレーションに基づく課題解決の演習が行われるため、ビジネス戦略に必要なスキルを実践的に身につけられるのです。
マーケティング
マーケティングは、企業が製品やサービスを顧客に販売するための戦略的なプロセスであるため、経営を行うにあたってとても重要です。
ビジネススクールのカリキュラムの中でも、重要な位置を占めています。
ビジネススクールでは、マーケティング戦略の策定や顧客行動の分析、ブランディングやプロモーション戦略の立案など、幅広いマーケティングの分野について学べます。
また、現実的なビジネスの状況に応じたケーススタディやプロジェクトを通じて、実践的なマーケティングスキルを磨けるのです。
ファイナンス
ファイナンスは、資金調達、投資、財務分析などに関する知識やスキルなどの重要な領域です。
ビジネススクールでは、ファイナンスに関する基本的な知識から、企業財務、証券投資、金融市場、リスク管理、資産評価など、幅広い領域について学べます。
また、実践的なファイナンスのスキルを磨くために、ケーススタディやシミュレーションなどの教育手法が用いられます。
ビジネススクールのメリット
ビジネススクールは、ビジネスに関する幅広い知識やスキルを得られます。
経営者や起業家にとっては、ビジネスについて知識を深められるだけでもメリットに感じるでしょう。
しかし、ビジネススクールのメリットは、ただ知識やスキルを身につけられるだけではありません。
以下で、ビジネススクールのメリットを、5つ解説します。
キャリアアップのためのスキル習得
ビジネススクールで習得できるスキルは、ビジネスのあらゆる分野において役立ちます。
リーダーシップやマネジメント、マーケティング、ファイナンスなど、多岐にわたるスキルを身につけることで、自身のキャリアアップに繋がる可能性が高まります。
ビジネスのネットワークを拡大できる
ビジネススクールには、ビジネス界のトップにいる人たちや、同じ志を持つ優秀な学生たちが集まっています。
他社との出会いを通じて、自身のビジネスのネットワーク拡大にも期待できるでしょう。
将来的な仕事やビジネスにおいて、大きなアドバンテージになります。
多様な経験を積める
ビジネススクールでは、留学やインターンシップなどのプログラムを通じて、多様な経験を積めます。
ビジネススクールで培った経験は、ビジネスにおいて価値があるものであり、世界観や価値観を広げることにもつながるでしょう。
優れたキャリアサポートが受けられる
ビジネススクールには、優れたキャリアサポートがあります。
就職活動のアドバイスやキャリアカウンセリング、インターンシップ先の紹介など、自身のキャリアアップに役立つ情報やサポートを受けられます。
ビジネスの最新動向にアクセスできる
ビジネススクールでは、最新のビジネスの動向やトレンドにアクセスできます。
ビジネスの最新情報に触れることで、自身のビジネスにおいても、より効果的な戦略を立てられるようになるでしょう。
ビジネススクールのデメリット
ビジネススクールには、デメリットもあります。
そのため、人によってはビジネススクールが合わない可能性もあるでしょう。
以下で3つのデメリットを解説するので、自身にとってビジネススクールが合っているかどうか、確認してみてください。
高額な学費
ビジネススクールは、高額な学費がかかります。
費用を捻出することができない場合は、入学を諦めなければいけないかもしれません。
もし奨学金を利用した場合でも、卒業後の返済に苦しんでしまう可能性があります。
厳しい競争環境である
ビジネススクールには、優秀な学生たちが集まっています。
そのため、授業や課題への取り組みが義務化されるなど、非常に厳しい競争環境に置かれます。
就職活動においても、他の優秀な学生たちとの競争に巻き込まれてしまうでしょう。
実践的な知識やスキルが少なく感じる可能性
ビジネススクールでは、理論的な学習が中心です。
そのため、実践的な知識やスキルが不足していると感じてしまうかもしれません。
まとめ
ビジネススクールは、文字通り「ビジネス」を学ぶ上でとても適した環境の学校です。
しかし、入学条件やカリキュラムなど、スクールに合わないと感じる人もいるかもしれません。
今回の記事を参考にして、自分に合うか合わないかを判断した上で、ビジネススクールを検討してください。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/経済学博士/関東学院大学 特任教授/法政大学イノベーション・マネジメント研究センター 客員研究員
詳しい講師紹介はこちら website twitter facebook youtube tiktok researchmap J-Global Amazon
専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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