ブロックチェーン
Block-chain
- ある取引を、複数のコンピュータで取引発生と同時に記録することで、データの改ざんを著しく困難にする技術。
- オンラインでの金銭取引の基盤技術となっている。
- 暗号通貨や、NFTのための基盤であり、今後のデジタル空間のインフラ技術と目されるが、消費電力の多さが課題となる。
ビットコイン等暗号資産は、この技術をもとに作られている
関連ワード
ブロックチェーンとは
インターネット上で同じタイミングに、複数のランダムなコンピュータによってある取引が行われたことを記録することです。技術原理自体はさほど複雑なものではありませんが、このアイデアによってインターネット空間での商取引の信頼性が急激に高まりました。今日のインターネットを介した取引の背後には、ほぼこの技術(ないしはその派生形)が使われているといっても過言ではありません。現代のインターネットビジネスのインフラであるといえます。
この技術の登場は社会に新しい可能性を開いきました。民間団体が発行する暗号通貨です。通貨はこれまでその価値を国が保証していました。しかし、国の信頼がなくなれば通貨はただの紙切れになってしまいます。また、国によって自由に操作されてしまうという弱点も備えていました。
国の支配から経済取引を自由にするためにブロックチェーン技術で信頼性を担保し、インターネット上に民主的な通貨を作ろうというプロジェクトがビットコインです。ビットコインの一定の成功を受けて、現在では多数の暗号資産が登場しています。こうした暗号資産が通貨としての役割を果たせるのか注目が集まっています。
事例紹介
ビットコイン
■サトシ・ナカモトを名乗る匿名の人物が創始。ブロックチェーン技術の最初期の応用例にして最も商業的・社会的に成功したプロジェクトです。
■従来、貨幣の信用は政府によって与えられていました。政府がその価値を保証するから流通するのです。それはつまり、政府によって貨幣が操作され人々が不利益を被るリスクや、国が不安定になることで貨幣もまた信用を無くすリスクがあるということでもあります。ビットコインはそうした国の影響を排し真に民主的な貨幣を創造すべく、ブロックチェーンという技術によって信用を生み出そうとしたプロジェクトです。
■ただし、ブロックチェーン技術の弱点として、莫大な計算処理を必要とすることがビットコインでも重要な課題となっています。誰かがその莫大な計算処理をしなければ貨幣として機能しないのです。現在はその計算処理に対して報酬が支払われる仕組みとなっており(これをマイニングという)、マイニング業者がノーリスクで稼げてしまうことが仕組み上の課題となっています。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/経済学博士/関東学院大学 特任教授/法政大学イノベーション・マネジメント研究センター 客員研究員
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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