クラウドファンディング
Crowdfunding
- 大衆(クラウド)による資金調達(ファンディング)。主にオンライン上のプラットフォームにおいて、資金調達を行いたい企画者と、資金提供をしたい人々をマッチングさせ、資金調達を実現する。
- 株式投資型、製品購入型、寄付型の3種類がある。
クラウドファンディングでは説得性・共感性・道徳性が特に成否に大きく影響している
関連ワード
- プラットフォーム戦略
- ロゴス・パトス・エトス
- ESG
クラウドファンディングとは
「クラウド」という言葉をよく聞きますが、実は2種類あることをまず知っておきましょう。クラウドファンディングや、クラウドソーシングは「crowd」です。「大衆の」という意味で、インターネット上のプラットフォームサービスを使って従来では一部の人に閉ざされていた領域を、一般人が自由に参加できるようにするものです。クラウドファンディングはその典型例で、今では日本でも数百億円がクラウドファンディングで動いています。
もうひとつのクラウドは、「Cloud」。原義は「雲」の意味です。こちらはクラウドコンピューティングのことを指し、物理的なノートPCなどにダウンロードせず、インターネット上に置かれたままの状態でソフトウェア・サービスを使うものです。アマゾン・ウェブ・サービスや、ドロップボックスが有名です。クラウド会計システムも、こちらのクラウドの意味です。
クラウドファンディングは従来では資金が集めにくかったものごとでもお金を集めやすくなったことが大きいです。寄付に近いようなものから、株式出資型まで、幅広く人々の資金需要と資金提供意欲とを結びつけています。
事例紹介
Readyfor
■社会課題の解決を人々から提供してもらったお金で実現しようとする、社会性の強いクラウドファンディング。女性起業家、米良はるか氏によって2011年にスタートし2020年までに100億円以上がこのサービスを通じて資金提供されました。
■寄付に近い性質だが、必ずリターンが設定され、クラファン企画者と支援者との間で関係構築が図られていることも注目されます。お金だけでなく、心の部分での繋がりも大切にするのがクラウドファンディングなのです。地域社会の課題、難病、災害復興、伝統維持などの分野で力を発揮しています。
■日本ではこのほか、ものづくりに強いMakuakeや、エンタメ・コンテンツに強いCampfire、ベンチャーへの株式投資ができるFundinnoなど、用途に応じたクラファンが充実しています。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/東京大学 経済学博士
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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