MECE
Mutually exclusive, collectively exhaustive
- Mutually exclusiveとは、相互にダブりなし、ということ。Collectively exhaustiveは、もれがない、ということ。「もれなくダブりなく」。
- ・発音は「ミーシー」あるいは「ミッシー」。
リストアップしたときに、最後に一度、もれとダブりを確認する。あすいは最初にもれ・ダブりのない構造を作ってしまう。
関連ワード
MECEとは
相互に、もれなく、ダブりなく、という意味の言葉です。状況を整理したり企画を整えたりするときに意識するべきことです。論理的に思考をする際の基本になる部分でもあります。ただし、いきなりMECEに思考しようとしても私たちの頭はそのようにはできていません。まずはMECEなど意識しなくてもよいです。自由闊達に考えていくほうが思考は進んでいきやすいです。
中盤あるいは終盤になって、自分(たち)の思考に偏りがないかを一度チェックするときに漏れがないか、ダブりはないかを検討します。見落としのチェックをする際の視点の持ち方としてMECEを理解しておくとよいでしょう。
分析手法として積極活用する方法もあります。最初に徹底的に必要要素を抽出してもれている部分がないかと調べてみるのです。例えば、自社サービスがターゲットとしている層が10~20代向け、40代~50代向け、60歳以上向けとなっていたならば、30代が抜けている、ということになります。いずれにしても、要素の網羅性のチェックの手法として用いるものです。
事例紹介
TikTok
■抜け漏れがないだろうか?と穴埋めをしていき、空いているスペースを見つけることが、大きな事業機会になることもあります。
■たとえばソーシャルメディア。Facebook、Twitterが大きな成功を収め続いてYouTubeが伸長しました。後は、残っているスペースはどこでしょうか?
■長文のFacebook、短文のTwitter。長尺動画のYouTuberとヒットしたなら…漏れているのは短尺動画です。かくして生み出されたTikTokはMECEに発想していくことで見つかった事業機会だと言えるでしょう。
■文章メディア、動画メディアがあるなら、まだ埋まっていないのは…音声メディアであるという発想もできます。かくして登場したVoicyなども一定の成功を収めています。論理的に思考し抜け漏れを探すことが、創造的な思考にもつながるのです。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/東京大学 経済学博士
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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