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人的資源管理論(石山恒貴・法政大学)

開講時期:2023年12月~2024年1月

講師プロフィール

研究領域は経営学、越境学習(越境的学習)、実践共同体、キャリア開発、タレントマネジメント、ジョブ・クラフティング、人的資源管理 、組織内専門人材、ワーケーション 。法政大学大学院政策創造研究科教授(博士)

石山先生の詳しいプロフィール

ライブ講義

①人的資源管理の概要

今、日本で最も注目されている人的資源管理研究者、石山恒貴先生。若手、シニア、タレントマネジメント、ワーケーションに至るまで、現代的な課題を何でも理論でズバッと解決するその研究手腕は、まさに今、円熟の境地。引く手あまたな石山先生に、忙しい時間を縫っていただき、4度のライブ講義を開催頂けることになりました。石山先生から、人的資源管理の大枠を学ばせていただけるのは法政の大学院とやさビだけ、かな?貴重な講義を見逃さないようにしてください!

②日本的雇用と人的資源管理

雇用というものは、その国・地域の法制度、社会文化、人々の感じ方の影響を多分に受けるものです。理論として一般化できることもあれば、その国固有の事情を勘案して現実のありように即して考えねばならないこともあります。日本は、たいへん、特殊な条件のもとにある国です。断罪するのでも礼賛するのでもなく、日本の雇用は中立的にみてどのようなものであると言えるのか。その中で、人はどう管理されるべきなのか。

③人事の機能

人に関わることはなんでも人事の領域となってしまうため、人事とはこういう役割を果たすものだ!とはなかなかズバッと定義できないものです。だからこそ、指針として、アカデミアにおいて人事の役割・機能がどうあるべきであると言われているのか。これを学ぶことの意味は小さくありません。人事を数多の理論から読み解く石山先生の知的刺激に溢れた講座に、ぜひお集まりください!

④戦略的人的資源管理とタレントマネジメント

戦略的人的資源管理、Strategic Human Resouece Managementは、人事界隈では昔から呪文のように唱えられてきました。経営戦略の実行を担っていくのは人なのだから、人事は戦略に応じた機動的アクションができなければならない、と。考え方としては正しいが、それではどう実施するのかとなると難しい。この難問に昔から取り組んできた石山先生の講義は、皆さんに開眼の思いを抱かせてくれるはずです!

科目概要

1.人的資源管理の定義と範囲

・人的資源管理の定義
・人事労務管理と人的資源管理の違い
・人的資源管理の範囲
・人事管理の範囲

2.人的資本経営と人的資源管理

・ISO30414:2018
・人的資本可視化指針
・言葉遊びをしない
・人材と人財

3.人的資源管理の歴史

・人的資源管理の歴史的発展
・テイラーの科学的管理法
・テイラリズムのアプローチ
・ホーソン実験
・重要概念

4.人材マネジメントの見取り図

・人材アーキテクチャー
・平野(2009)の人材ポートフォリオ
・まとめ

さらなるアウトプットをしたい方へ

アドバンスドなチャレンジをしたい方向けに、特別な問題を用意しています。
学長からフィードバックいたしますので、ぜひ挑戦してみてください。
あわせて学長との面談を活用して、疑問質問など追加の質問もしてみてください!

▶アドバンスト問題はこちら

参考テキスト

上林憲雄(2012)「人的資源管理論」『日本労働研究雑誌』No.621, pp.38-41
岩出博(2002)『戦略的人的資源管理の実相』泉文社
今野浩一郎・佐藤博樹(2002)『人事管理入門』日本経済新聞社
Boxall, P. F., Purcell, J., & Wright, P. M. (Eds.). (2007). The Oxford handbook of human resource management. Oxford Handbooks.
https://www.iso.org/standard/69338.html
内閣官房新しい資本主義実現本部事務局「人的資本可視化指針」
川喜多喬(2004)『人材育成論入門』法政大学出版局
奥林康司編著(2003)『入門人的資源管理』中央経済社
Taylor, F. W. (1919). The principles of scientific management. New York:Harper & brothers.(有賀裕子訳(2009)『新訳科学的管理法』ダイヤモンド社)
ジョン・ブラットン/ジェフリー・ゴールド(上林憲夫他訳)『人的資源管理―理論と実践―第3版』,文眞堂、2009年
Mayo, E. (1933). The human problems of an industrial civilization. Macmillan(村本栄一訳「新訳 産業文明における人間問題-ホーソン実験とその展開」日本能率協会、1967年.
Lepak, D.P. & Snell, S.A. (1999)“ The Human Resources Architecture: Toward a Theory of Human Capital Allocation and Development,” Academy of Management Review, Vol.24, No.1, pp.31-48. (37ページ、図2を筆者が翻訳)
平野光俊(2009)「内部労働市場における雇用区分の転換と合理性ー人材ポートフォリオ・システムからの考察」『日本労働研究雑誌』No.586,pp.5-19.

その他の連絡事項

石山先生の詳しいプロフィール

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