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心理的契約

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心理的契約

Psychological Contract

  • 人が組織で働けるのは、書面上の契約を取り交わしているだけでなく、心の部分で、こう働きたい、こう生きたいというものを組織と約束できているから。心で契約を交わせている、という意味で心理的契約という。
  • 組織と人の間での期待部分のマッチングである。

人が組織に求めるものも、組織が人に求めるものも、刻一刻と変わっていくので、定期的に心理的契約を見直す。

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心理的契約とは

 入社時、人々は組織に様々な期待や不安を抱いて入ってきます。それに、どう応えるか。一方、組織の側も、これから入ってくる人々に、期待と不安を寄せます。人が働くという事象は、この2方向の期待のマッチングが実現できたときにに生じます。

 だとすれば、会社にとっては入ってくる人々の期待にこたえられるような組織であり、働き方や職務内容を提供してやることが、人々が長く定着でき、その持てる能力を発揮してくれるかどうかの鍵でしょう。もちろん逆方向も然りで、入社する人にとっては、組織の期待にこたえられるような人であることで、組織は人を良く遇してくれます。丁寧な対話のなかで双方の思いをすり合わせることが肝要です。

 入社後も同様です。人が組織に対して抱く期待は変わり続けますし、組織が人に対して期待することも変わってきます。都度、働き手と組織(経営者側)は対話を行い、双方の思いを伝えあい、調整をはかっていくことが求められるのです。

事例紹介

セレッソ大阪

■セレッソ大阪は育成型クラブとして香川、清武、南野、柿谷など代表級の選手や、海外でも活躍できる選手を育てています。その鍵は、少年・青年世代から徹底的に「自分はどうやりたいのか」「自分はどうなりたいのか」を考えさせることにあるといいます。

■クラブ側からもどうなってほしいのか、という意見も出し、双方で議論をします。そうした良好な関係のもと、能力を高め、クラブに大きく貢献してくれる人材が育っていくのです。

■柿谷曜一朗は、4歳のころからセレッソに在籍していました。長い期間を通じて、コーチ、トレーナーとの丁寧な対話により柿谷のメンタルは育まれました。柿谷の「こうありたい、こうプレーしたい」と思う気もちとそれを実現させてきたチームの育成環境、この心理的契約がスペインのリーグへの移籍や日本代表への選出という結果につながっているのです。

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