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インフルエンサーとは?意味とSNS別に特徴とメリットやデメリットについて解説!

昨今よく耳にするようになった「インフルエンサー」ですが、具体的にどのような人がインフルエンサーであるか理解できているでしょうか?
また、企業のマーケティングにおいて、インフルエンサーを活用した「インフルエンサーマーケティング」も主流になってきました。今回の記事では、インフルエンサーの基本的な意味や特徴について解説します。

目次

インフルエンサーとは?

インフルエンサーとは、各コミュニティにおいて絶大な支持・影響力を持つ人物を指します。

各コミュニティというのは、YouTubeやTwitter、InstagramなどのSNSです。

インフルエンサーはSNSでの情報発信により、世間や人の思考や行動に対して大きな影響を与えます。

ファッションや美容、グルメ、旅行、スポーツ、ビジネスなど、それぞれのジャンルでインフルエンサーが存在しています。

インフルエンサーが注目される理由

インフルエンサーが注目される理由は、主に以下の5つがあります。

  • 大勢のフォロワーがいるため、インフルエンサーが発信する情報が多くの人に届く
  • 専門的な知識や経験を持っているため、説得力のある情報を届けられる
  • 個性的かつ魅力的なコンテンツを発信しているため、多くの人の興味や関心をひきつけられる
  • インフルエンサーを活用して商品やサービスを宣伝できる
  • ソーシャルメディアの普及により、インフルエンサーがより多くの人々に影響を与えられるようになった

これらの理由により、インフルエンサーは企業や個人にとって、重要なプロモーションツールとして注目されています。

インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーを使って商品やサービスを宣伝・販売するマーケティング手法です。

インフルエンサーは、自身のフォロワーに商品やサービスを紹介することで、広告やプロモーション効果を生み出します。

企業は、その影響力を活かして、商品やサービスを宣伝し、効果的なマーケティングを行えるのです。

主なインフルエンサーマーケティングの手法は、以下のとおり。

スポンサードポスト企業がインフルエンサーに対して報酬を支払い、商品やサービスを宣伝
プロダクトプレイスメントインフルエンサーが自らのコンテンツの中で、商品やサービスを紹介
イベント協賛企業が主催するイベントにインフルエンサーを招待し、商品やサービスを紹介
アンバサダープログラム企業がインフルエンサーに対して長期的な契約を結び、ブランドのアンバサダーとして商品やサービスを宣伝

SNSの普及により、インフルエンサーマーケティングは、効率的かつ宣伝力の高い手法として注目されています。

ソーシャルスコアリングも大切な指標

インフルエンサーマーケティングにおいて、ソーシャルスコアリングは重要な指標になります。

ソーシャルスコアリングとは、個人のソーシャルメディア上の活動やオンライン行動に基づいて、その個人の信頼性や価値を評価する手法です。

具体的には、インフルエンサーのフォロワー数や、フォロワーの性別、年齢、地域、興味関心などの情報を分析します。

企業は、数値化された影響力をもとに、より効果的なインフルエンサーマーケティングを実施できるのです。

もっともシンプルなスコアリング例

  • 1投稿ごとのリーチ数
  • 1投稿ごとのいいねの数(率)
  • 1投稿ごとのコメントの数(率)
  • 1投稿ごとのリンクのクリックの数(率)
  • フォロワー数に基づくエンゲージメント率
  • リーチできる市場のセグメント

このスコアリング例でわかることは、ひとことでインフルエンサーの価値と言っても、”単純なフォロワーの数だけではない”ということです。

インフルエンサーの種類と収入

インフルエンサーの種類

一言で「インフルエンサー」と言っても、インフルエンサーにはいくつかの種類があります。

  • 有名人
  • トップインフルエンサー
  • マイクロインフルエンサー
  • ナノインフルエンサー

認知度があり人に影響を与えるという点では、すべて「有名人」とも言えますが、それぞれが与える影響度は異なります。

以下で、それぞれの特徴やインフルエンサーとしての平均収入について解説します。

有名人

有名人は、芸能人などを含むインフルエンサーです。

「有名人」インフルエンサーに該当するフォロワー数には明確な基準がありません。インフルエンサーは、フォロワー数、エンゲージメント率、影響力、コンテンツの質など、さまざまな要素によって評価されます。ただし、一般的には数万人以上のフォロワーがいる場合、インフルエンサーと見なされることが多いです。

有名人のインフルエンサーの収入については、芸能事務所とのやり取りも発生するため、通常の広告塔となる金額と同等レベルでしょう。

トップインフルエンサー

トップインフルエンサーは、文字通り、インフルエンサーのなかでも認知度や影響力の高い存在を指します。

目安としては、50万人以上のフォロワー数を誇る人物が、トップインフルエンサーと言えるでしょう。

トップインフルエンサーの平均収入については明らかになっていませんが、1本の動画広告で50万円以上の収入になるケースもあると言われています。

マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーとは、目安としてフォロワー数が1万〜10万人程度のインフルエンサーを指します。

トップインフルエンサーと比べるとフォロワー数は少ないものの、フォロワーとのコミュニケーションが密である場合が多いです。

収入はトップインフルエンサーと比べると少なく、平均年収は41.5万円と言われています。

ナノインフルエンサー

ナノインフルエンサーとは、目安としてフォロワー数が1千人〜1万人程度のインフルエンサーを指します。

フォロワー数が少ないため、広告主からの注目度は低いものの、フォロワーとの信頼関係を築きやすい存在です。

ただし、ナノインフルエンサーだからと言ってマーケティニングに向いていないわけではありません。

ニッチな分野や地域性のあるマーケティングであれば、ナノインフルエンサーの方が向いているケースもあります。

収入について具体的な数字は公開されていません。

インフルエンサーとSNS別の特徴とは?

インフルエンサーは、各SNSを使って宣伝やPRを行います。

主にインフルエンサーが使用しているSNSは、以下の4つです。

  • Instagram
  • Twitter
  • YouTuber
  • TikTok

以下では、それぞれのSNSの特徴や、そのSNSを使用しているインフルエンサーの特徴について解説します。

Instagram

Instagram(インスタグラム)は、写真や動画などをメインに投稿できるSNSです。

2010年にリリースされ、現在では世界中で多くの人に利用されています。

このInstagramをメインに活動しているインフルエンサーを、インスタグラマーと呼びます。

インスタグラマーは、自分自身や自分のライフスタイル、趣味、仕事、旅行、ファッション、美容、フードなどについての写真や動画を投稿して、フォロワーに大きな影響を与える存在です。

Twitter

Twitter(ツイッター)は、短い文章や写真、動画などのコンテンツを投稿し、他のユーザーとシェアできるSNSです。

2006年に設立され、現在は世界中で多くの人々に利用されています。

Twitterで活動するインフルエンサーは、目安としてフォロワー1,000人以上。

ツイートによる広告収入やスポンサーシップなどで収益を得ています。

YouTuber

YouTuber(ユーチューバー)は、YouTubeに動画をアップロードし、コンテンツを配信する人を指します。

YouTuberは様々な分野で活躍しており、エンターテイメント、教育、ビジネス、ファッション、料理など、多岐にわたる分野で動画を制作し、配信を行います。

主な収益源はYouTube広告による収入や、スポンサーシップ、商品販売、ライブ配信などです。

インフルエンサーとして活動する目安のYouTube登録者数は、10万人以上と言われています。

TikTok

TikTok(ティックトック)は、中国のByteDance社が運営する動画に特化したソーシャルネットワーキングサービスです。

15秒から1分ほどの短い動画を投稿でき、多くの若者から人気を得ています。

このTikTokを利用して配信する人をTikTokerと呼び、1万人以上のフォロワーがいれば、インフルエンサーと言えます。

インフルエンサーは様々なSNSプラットフォームを活用している

インフルエンサーが主に利用するSNSについて解説しましたが、インフルエンサーが利用するSNSは、一つではありません。

Instagramのみを使うインフルエンサーもいれば、InstagramとTwitter、TwitterとYouTubeなど、いくつものSNSを利用しているインフルエンサーもいます。

これは、SNSによってユーザー層が異なるためです。

トップインフルエンサーほどになると、ほとんどのSNSで人気があり、様々なプラットフォームを縦断して利用しています。

消費者は「インフルエンサーのリアルな口コミ」を求める

インフルエンサーの影響力が高い理由として、消費者がリアルな口コミを求めている傾向であることが関係しています。

インフルエンサーは、自分自身の経験や意見をもとに商品やサービスを紹介するので、よりリアルな意見を消費者に届けられるのです。

また、インフルエンサーはフォロワーとの信頼関係を築いているため、消費者はインフルエンサーの意見に耳を傾ける傾向があります。

そのため、インフルエンサーが商品やサービスについて肯定的な意見を伝えると、その商品やサービスに興味を持つ消費者が増える傾向があることがわかっています。

企業がインフルエンサーを活用するメリット

企業がインフルエンサーを活用するメリットは、以下の3つです。

  • 認知度の向上
  • ターゲット層へのアプロ―チ
  • 信頼性の向上

インフルエンサーは、大きな影響力を持っているため、さまざまな形で企業にメリットを与えます。

なぜそれぞれのメリットが得られるのか、以下で解説します。

認知度の向上

インフルエンサーは、SNSなどで大勢のフォロワーを持ち、その影響力を使って自社の商品やサービスを紹介することができます。

そのため、インフルエンサーを起用することで、自社の認知度を向上を高められるのです。

また、元々インフルエンサーのファンである消費者にも企業の情報を伝えられるので、これまで企業の手だけでは届かなかった層にも、アピールできます。

ターゲット層へのアプローチ

インフルエンサーは、自分のフォロワーに向けて発信するコンテンツがターゲット層に合致しているため、自社の商品やサービスをそのインフルエンサーを通じ、ターゲット層に直接アプローチできます。

ただし、自社のターゲット層とインフルエンサーが元々持っているフォロワーの層が合致していなければいけません。

自社とあまりにもかけ離れたインフルエンサーを起用してしまうと、ターゲット層へのアプローチは難しくなります。

信頼性の向上

インフルエンサーは、自身のフォロワーとのコミュニケーションが密接であり、フォロワーからの信頼も高いという特徴があります。

そのため、インフルエンサーを起用することで、自社の商品やサービスに対する信頼性も高められます。

また、インフルエンサーは自分自身の個人的な体験や感想をもとに発信するため、一般的な広告よりも信頼されやすい傾向にあります。

これは、インフルエンサーの発信する情報が広告として制作されたものではなく、実際に使用したり経験したものであるからです。

企業がインフルエンサーを活用するデメリット

企業がインフルエンサーを活用するのは、メリットだけではありません。

企業にとってデメリットと感じられる部分もあります。

  • コストの問題
  • ブランドイメージのリスク
  • ROIの不確実性

結論から言えば、インフルエンサーマーケティングを行っても、必ず成功するとは限りません。

影響力の高いトップインフルエンサーを活用したとしても、想定した数字を達成できないケースもあります。

以下で、デメリットについて具体的に解説するので、デメリットを理解して対策を検討した上でインフルエンサーの活用を検討しましょう。

コストの問題

インフルエンサーを活用する場合、当然起用するのにコストがかかります。

インフルエンサーの起用コストは、フォロワー数や影響力、業界によっても異なりますが、予算を大幅に上回る金額の場合も少なくありません。

そのため、小規模企業の場合は、インフルエンサーの起用が難しい場合もあるでしょう。

しかし、起用するインフルエンサーを選んだり、エージェントを通じて交渉を行うことができれば、起用コストを抑えられる可能性があります。

ブランドイメージのリスク

企業がインフルエンサーを活用すると、ブランドイメージを損なうリスクもあります。

例えば、契約しているインフルエンサーが不適切な言動を取った場合、インフルエンサーへの影響がそのまま企業のイメージに影響を与えてしまいます。

また、インフルエンサーが過度にスポンサードコンテンツを配信するとフォロワーからの反感を買う可能性があり、企業のブランドイメージに悪影響を及ぼす場合もあります。

そのため、インフルエンサーを活用する場合には、知名度やフォロワー数だけではなく、信頼性や人となりも重要です。

ブランドイメージを左右するリスクがあると認識した上で、適切な対策を取りましょう。

ROIの不確実性

企業がインフルエンサーを活用する際は、ROIの不確実性が発生する可能性があります。

ROIとは「Return on Investment」の略で、投資利益率の意味です。

投資した費用に対してどれだけの利益があるのかを図る指標であり「費用対効果」とも呼ばれます。

インフルエンサーマーケティングでROIの不確実性が発生する理由は、起用直後に成果がわかりづらいためです。

基本的に、インフルエンサーマーケティングの効果が現れるまでは、時間がかかるため、測定が難しくなります。

インフルエンサーを起用時の3つのポイント

インフルエンサーを起用する際は、以下3つのポイントを抑えておきましょう。

  • ターゲット層に合致するインフルエンサーを選ぶ
  • コミュニケーションを取り企業の意向を十分に理解してもらう
  • 成果の測定と評価を行う

先述したように、インフルエンサーマーケティングは必ず成功するとは限りません。

特に注意しなければいけないのは「フォロワー数が多く知名度が高い」という観点だけでインフルエンサーを選んでしまう点です。

インフルエンサーによって特徴やフォロワー層が異なるので、自社に合ったインフルエンサーを選ぶのが重要になります。

さらに、以下でインフルエンサーを起用する3つのポイントについて解説するので、ぜひインフルエンサーマーケティングを成功に導くための参考にしてください。

ターゲット層に合致するインフルエンサーを選ぶ

インフルエンサーを選ぶ際は、自社の商品やサービスのターゲット層と同じフォロワー層を持つインフルエンサーを選びましょう。

ターゲット層が同じであれば、インフルエンサーマーケティングが成功する可能性は大きく高まります。

反対に、ターゲット層が異なれば、インフルエンサーを活用しても、大きな効果は得られないでしょう。

例えば、以下の2つのパターンを考えてみてください。

  • BtoC向けの商品を起業家から人気のあるインフルエンサーが宣伝
  • BtoB向けのサービスを起業家から人気のあるインフルエンサーが宣伝

上記の2つであれば、ターゲット層がマッチしているのは後者であり、大きな宣伝効果が見込めます。

その他、商品やサービスを利用するであろう年齢層と合わせてインフルエンサーを選ぶのも重要です。

コミュニケーションを取り企業の意向を十分に理解してもらう

インフルエンサーを活用する際には、しっかりとコミュニケーションをとっておくと、成功する可能性を高められます。

なぜなら、コミュニケーションをとることで、企業のブランドや製品について、正確かつ具体的な情報を共有できるからです。

例えば、インフルエンサーがサービスを紹介して、フォロワーからサービスに対する質問が来たとします。

もしこの時にインフルエンサー側が具体的に返答できなければ、インフルエンサー、企業共に信頼度を落としかねません。

また、インフルエンサーが企業の意向を正確に理解することができれば、企業とインフルエンサーの間に誤解やトラブルが起こるリスクが低くなります。

ただし、トップインフルエンサーや有名人の場合、マネジメント会社などが間に入り直接コミュニケーションをとれない場合もあるので、あえて直接連絡のとれるインフルエンサーを選ぶのも一つの方法です。

成果の測定と評価を行う

インフルエンサーを活用する際には、成果の測定や評価を必ず行っておきましょう。

インフルエンサーマーケティングは、ブランド認知度の向上や商品の売り上げ増加など、明確なビジネス目標を達成することが一つのゴールとなります。

そのため、インフルエンサーとのコラボレーションが効果的であったかどうかを把握し、今後の施策の改善や最適化につなげるためには、成果の測定と評価が欠かせません。

具体的な方法としては以下の2つです。

  • インフルエンサーの投稿やストーリーなどのアクティビティを通じて得られたデータを分析
  • フォロワーの反応やブランドへの影響などを測定

また、投稿されたコンテンツのクオリティや、キャンペーンに関する分析結果などをもとに、インフルエンサーとの契約内容やコンテンツ制作に対する改善点を検討すると、より成果に繋げられるでしょう。

まとめ

インフルエンサーの存在は、今や若者に影響を与えるだけではありません。

企業のマーケティングにおいても、インフルエンサーの存在は大きくなっています。

しかし、インフルエンサーの影響力があるからと言って、ただ有名なインフルエンサーに依頼をすれば良いわけではありません。

今回の記事で、自社の宣伝にとってインフルエンサーマーケティングが有効な一つの手段であると感じた場合はトライしてみることもおすすめします。

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