ESG
Environment, Social, Governance
- ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとった言葉。
- 持続可能な世界を保つうえで、企業が配慮しなければならないことをまとめたワード。
- ESGを無視していると、投資や融資を受けにくくなるだけでなく、顧客離れも招く。
企業は従業員、金融機関や投資家、消費者、取引先からESGの観点を通じてチェックされている
関連ワード
ESGとは
現代社会では、「なるべくなら世の中にとっていいこと」のためにこそ、人々が行動したいと思うようになっています。どうせ働くなら善いことを、どうせお金を出すなら善いことに、と考える人が増えているのです。
こうして世界ではいま、善きこと「ESG」のためにお金が流れるようになっています。ESGのための投資残高は2020年に35兆3010億ドルに達しており、日本でも2兆8740億ドルが2020年に運用されています。
急激な勢いでESGへとお金が集まっています。素直に受け止めれば、これからの時代はESGに準拠していくことでこそ、資金調達ができるということです。ただし、悪用・乱用も可能であるため一件一件の投資は、よくよくその案件そのものを見極めて行われるべきでしょう。
事例紹介
食べチョク
■一次産業を支援するベンチャー。生産者から顧客へ直接に食材が届く仕組みです。女性起業家・秋元里奈が2016年に創業。2022年5月時点で登録生産者数は7,200軒、ユーザー数は65万人を突破しています。
■ここで注目したいのは、食べチョクが資金調達を受けながら成長してこれたことです。2018年にシード投資として4000万円、2019年に2億円、2020年6億円、そして2022年には11億円と、企業の成長を先導するように、金融機関から資金調達を受けて、事業を拡大しています。
■原点にあるのはもちろん、食べチョクのビジネスモデルや、経営チームが有望であるということです。一方で、こうした社会や環境への配慮のある事業に資金が集まるようになっていることもまた、この事例から感じ取ることができるのです。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/東京大学 経済学博士
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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