組織の3要素:共通目的、貢献意欲、コミュニケーション
Common goal, Motivation to contribute, Communicaton
- 共通目的は、メンバーの全員が理解し、目指すべき目的。
- 貢献意欲は、共通目的を達成するために、メンバーの労力や知恵などを積極的に提供しようという気持ちのこと。
- コミュニケーションとは、リーダーとメンバー、メンバー間での調整のこと。
- 組織をうまく動かすにはこの3つを揃えることが必要
自分の組織が上手くいっているかは、まずこの基本3要素のチェックから行う
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組織の3要素:共通目的、貢献意欲、コミュニケーションとは
人々の集団が、組織としてまとまった行動をするためには、何が求められるか?そのための前提条件こそが、共通目的、貢献意欲、コミュニケーションです。
なお、ここでコミュニケーションとは、メンバー間での会話だけではありません。相互に仕事内容を調整するための、あらゆる情報の交換のことを組織論ではコミュニケーションといいます。例えば、生産ラインでコンピュータが出す生産指示もコミュニケーションですし、トップ経営者が動画で発信するメッセージもコミュニケーションです。
チームがうまく機能していないな…と感じたら、まず問うてみるべきはこの3要素です。皆が共通の目標を持てているか、十分にモチベーションを高められているか、そして、相互に意思疎通できているか。多くの場合、チームが機能しないときはこの基本3要素に課題を抱えていることが多いのです。
事例紹介
カーリング ロコ・ソラーレ
■2022年北京オリンピック、日本の女子カーリングチーム、ロコ・ソラーレは、選抜メンバーで挑む海外チームに対し長年一緒に組んできたメンバーで挑みました。
■体格に劣り、戦術・戦略面でも新しい手法を取り入れた海外勢に劣勢を強いられるも、勝利という目標に向かって、お互いに支え合い、助け合う精神が銀メダルという結果につながりました。
■特筆すべきはメンバー間のコミュニケーション能力の高さです。試合中に、率直に状況を話し合い、ミスショットをしても「これはこれでOK」と前向きに捉え直しながら、暗くならず、言葉を交わし合う姿勢は、チーム力が要求される場面において必ずヒントとなるものでしょう。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/東京大学 経済学博士
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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