4P
Product, Price, Place, Promotion
- マーケティングの具体的先述の基本構成要素4つ。
- Product(製品)
Price(価格)
Place(販売チャネル)
Promotion(顧客コミュニケーション) - 4Pのほか、マーケティング・ミックスとも呼ばれる。
煎じ詰めれば、企業が顧客に提案できるものは、この4種類しかない。
関連ワード
4Pとは
STPが終わり、どういう市場に、どういう立ち位置で商品・サービスを出していくかを決めた次のステップが、具体的なマーケティング策の設定です。どういう製品を、どんな価格で、どういう販路で売るか。そしてどういう顧客コミュニケーションをするかを決めます。
ターゲティング・ポジショニングに合致するように選択することが第一で、4つのPがちぐはぐにならないようにすることがその次に大切です。
ただし、マーケティング実務の中では、4Pのすべてがマーケティング責任者の自由になることは多くありません。場合によってはPromotionだけが自由になる、ということもあるでしょう。配られたカードで勝負する―4Pのうち、自分が操作できるのは何かを理解し、そこに集中するという姿勢が大切なのです。
Promotion(顧客コミュニケーション)は、大きく分けて3つの要素からなります。1)どういうメッセージを、2)どういう媒体で発信するか、3)どういう顧客インタラクションを行うか、の3つです。
事例紹介
モスバーガー 圧倒的王者のいる業界での住み分け戦略
■ハンバーガー業界は、比較にならないほどの圧倒的トップシェアにマクドナルドが君臨していました。そんな中で、マクドナルドの牙城を崩すことに成功した数少ない企業がモスバーガーです。
■マクドナルドの隆盛とともに、日本で生まれてきた「ちょっと違ったバーガー、高級バーガーが食べたい」というニーズを捉えたのがモスバーガーです。高級志向、素材にこだわる自然派という新機軸を打ち出し、価格もマクドナルドよりも遥かに高い値付けをしました。
■出店方針も大きく異なります。マクドナルドが駅前や国道沿いの一等地を狙うなかで、モスバーガーは一本入った路地裏を狙いました。土地代が安く済むだけでなく、落ち着いた高級路線の店というブランディングも可能になるためです。
■ファストフードでありながら、店頭では、しっかり作る、レジでもよく会話をするという「スロー」な体験を提供。各種媒体での宣伝も控え目にし、口コミで質の良さ、体験の良さを広げていく手法で、ハンバーガー業界で独自の地位を得ました。
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/東京大学 経済学博士
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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