マーケティング学会カンファレンス2025にて、共同研究成果発表「消費者行動から見るSNS型投資詐欺」

10/12(日)に行われた「マーケティング学会カンファレンス2025」にて、当社のパートナー企業代表の武部理花様と中川学長の共同研究成果が発表されました。

武部理花・中川功一(2025)「消費者行動から見るSNS型投資詐欺 ― 関係性マーケティングとエシカル消費の罠 ―」日本マーケティング学会報告,2025年10月14日,法政大学市谷キャンパス.
https://www.j-mac.or.jp/oral/dtl.php?os_id=565

マーケティング学会カンファレンス2025
https://www.j-mac.or.jp/conference/

学長の中川です。

SNS上で行われる個人間詐欺には(多くの皆さんも本当は気づいているはずだ)、現代的なマーケティングや行動経済学の手法・理論・ノウハウが総動員されている。Attentionからのカスタマージャーニーをばっちり歩かされて、支払いへと誘導される。関係性やコーズ・リレーテッドな―それらはエシカルだとかソーシャルだとか言われる―アプローチでもって、被害者は詐取されるのだ。

ところがその事実にアカデミアは注意をこれまで向けてきていない。
マーケの学会も、組織の科学の学会も、自分たちの知識が悪用されている状況に対して、研究や声明を発することはほとんどないのだ。本原稿の発表先を探す中では「この学会の対象範囲でない」と言われたこともある。

健全な科学の発展のためには、学会の発展のためには、目を背けてはいけないはずなのだ。
むしろ、積極的に研究し、何が起こっているのか、自分たちに何ができるのかを考えなければいけない。

本研究は、当社のパートナーで、先生方の動画の撮影編集をしてくださっている武部理花さんが主導してくださいました。
武部さんの深い問題意識と、気高い倫理観からなる本研究のイニシアティブに深く敬意を表したいと思います。

著者・監修者

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