加藤 寛之(法政大学)
所属・職種
加藤 寛之 (かとう ひろゆき)所属:法政大学 社会学部、大学院公共政策研究科
職種:教授
講師プロフィール
法政大学社会学部教授、法政大学大学院公共政策研究科教授
東京大学経済学部卒→野村総合研究所で資本財(機械・重機械産業)セクターで証券アナリスト→東京大学大学院経済学研究科単位取得中退→愛知東邦大学専任講師→国士舘大学経営学部准教授→法政大学社会学部教授&法政大学大学院公共政策研究科教授
講義の案内
ものづくり経営入門
①「ものづくり」は、製造業のみならず、サービス業にも通じる幅広い考え方です。頭の中に浮かんだ、お客様に提供するに値する価値を実際に市場提供物(製品・サービス・体験)として具現化してお客様に提供し満足を得るまでの一連のプロセスが「ものづくり経営」です。1回限りの活動である「ものづくり」に上手い下手があるように、大量に、あるいは繰り返し行われる「ものづくり経営」にも上手い下手があります。
②ものづくり経営は、具体的には、マーケターや設計者の頭の中に浮かんだボヤッーとした「こんなのあったら良いな」を、図面(企画書)作成や材料・部品調達、ヒト集め、機材調達、加工、組み立て、検査、物流、店舗での体験の再現、アフターサービス等、様々な過程を経て、お客様に価値を届ける一連の活動です。
③経営ですから、1人による1回限りの活動ではなく、大量生産したり、継続的にそれなりの品質の製品・サービス・体験を繰り返し作成して、届けて、お客様に満足していただくための、その上手さ、巧みさが問われます。ものづくり経営の上手い下手は、1回限りの作品(商品・サービス)をうまく作ればよいかどうかではありません。
④この講義では、ものづくり経営(継続的に価値を生み出し顧客届けるすべての活動)に関わるすべての方に際して、踏まえておいた方が良い勘所と、具体的にはどこが問題になるのか、ではどうやってそこを乗り越えるのかを、図や絵や写真や映像を多用して、可能な限りわかりやすく伝えます。
専門分野及び関連分野
人文・社会、経営学、地域産業論、造船産業
経歴
2012年4月 – 現在 国士舘大学経営学部 経営学科 准教授
2007年4月 – 2016年3月 国士舘大学, 准教授
2011年4月 – 2012年3月 国士舘大学経営学部 経営学科 講師
2007年4月 – 2011年3月 国士舘大学政経学部 経営学科 講師
2005年4月 – 2007年3月 愛知東邦大学
2005年4月 – 2007年3月 東邦学園大学(現愛知東邦大学) 専任講師
1997年4月 – 2000年3月 野村総合研究所
1997年4月 – 2000年3月 野村総合研究所 研究員
学歴
– 2005年3月 東京大学, 経済学研究科
委員歴
主な出版物(著書・訳書・監修書など)
「船舶開発と造船産業――ビジネス・システムの不確実性がもたらす複雑性へのマネジメント」藤本隆宏編『人工物複雑化への挑戦』所収
2013年3月8日
「日本の造船産業における企業競争力の変動とその要因分析―国際競争力構図の変化と新たな取り組み―」 柳町功他編著『韓日産業競争力比較研究』所収
2013年3月1日
『「人工物」複雑化の時代 — 設計立国日本の産業競争力』 第12章 船舶開発と造船産業
具承桓武 (担当:共著)
有斐閣 2013年3月
「造船産業における企業競争力変動とその要因分析」『日韓産業競争力比較』
具承桓 (担当:共著)
韓国学術情報 2013年1月
「アウトソーシング」高橋伸夫編著『170のkeywordによるものづくり経営講義』所収
2005年9月1日
「アーキテクチャ」高橋伸夫編著『170のkeywordによるものづくり経営講義』所収
2005年9月1日
「インタビューメモの作り方」 藤本隆宏他編著『リサーチマインド経営学研究法』所収
2005年9月1日
「遠隔地クラスター同士の連携」 東邦学園大学編『地球社会に生きる・地域を創る』所収
2005年7月1日
「中国モジュラー型産業における日本企業の戦略藤本隆宏・新宅純二郎編著『中国製造業のアーキテクチャ分析』所収
>2005年5月1日
『中国製造業のアーキテクチャ分析』第6章「中国モジュラー型産業における日本企業の戦略」
新宅純二郎, 吉本哲夫 (担当:共著)
東洋経済新報社 2005年4月
論文
(22)資源蓄積の機能不全:──成熟・衰退期への適合が再成長の桎梏へと変化するメカニズム──
加藤 寛之
經營學論集 85 F22-1-F22-12 2015年
「資源蓄積の機能不全─成熟・衰退期への適応が再成長期の制約に化けるメカニズム」
2014年3月31日
「日韓競争力転換のメカニズム―造船産業の事例―」
具 承桓, 加藤 寛之
組織科学 46(4) 4-18 2013年6月30日
「工程間分業のリンクとプロダクトサイクル・雁行形態論」
経済研究所紀要 2013年3月31日
「日韓造船産業の競争力転換とその要因分析 ―成熟産業における製品戦略と多角化戦略の罠―」
具承桓
『東京大学ものづくり経営研究センターディスカッションペーパー』 2013MMRC423 2013年2月
「製品アーキテクチャの定義の整理と4つの測定指標の抽出」
経営研究所紀要 第42巻 2012年3月31日
「モジュール化の利益の享受に関する考察 ――HDDのインターフェース標準化の事例を中心に――」
経済研究所紀要 2012年3月31日
「フィリピン造船業の急成長と海外直接投資論による考察」
加藤 寛之, 林 倬史
国士舘大学経営研究所紀要 = Kokushikan University bulletin of the Research Institute of Business 第42巻(42) 41-55 2012年3月31日
法的規制の変化が技術革新経路に与える影響―造船産業の生産工程イノベーションにおける日韓差異と背景の法的規制について―
加藤 寛之
国士舘大学経営論叢 第1巻(1) 3-20 2012年3月
造船産業の競争構図の変容と雁行形態論・塩地モデルの再検討
加藤 寛之, 具 承桓
アジア経営研究 18 129-142 2012年 査読有り
「安定的な製品システムにおけるサプライヤー参加型の製品開発における障害に関する考察――造船産業を事例として」
加藤 寛之
経営経理 (41) 57-72 2011年3月31日
「安定的な製品システムにおけるサプライヤー参加型の製品開発における障害に関する考察――造船産業を事例として」
2011年3月31日
「造船産業のダイナミズムと中手メーカーの製品戦略」
具承桓, 向井悠一郎
東京大学ものづくり経営研究センターディスカッションペーパー
2010MMRC286 1-73 2010年1月31日
人工物の複雑性とビジネス・システムの不確実性がもたらす複雑性へのマネジメント―造船産業の事例―
東京大学ものづくり経営研究センターディスカッションペーパー
2010MMRC324 1-29 2009年9月
「国際分業と競争優位の構築」
2004年12月1日
「グローバル戦略の展開と競争優位」
2004年12月1日
HDD産業に見る東アジアにおける日米企業の戦略分析
天野倫文
一橋ビジネスレビュー 2004年12月
中国モジュール型産業における日本企業の戦略
新宅純二郎, 吉本哲夫
赤門マネジメントレビュー 第3巻(第3号) 95-115 2004年3月 査読有り
「モジュラリティ・ドライバ」モジュラー化と逆流防止弁
赤門マネジメントレビュー 第1巻(第8号) 633-642 2002年8月
「分権型組織の研究─IBMの事例を踏まえて」
2001年6月1日
所属学協会
参考書籍
A Revolution in Manufacturing: The SMED System (English Edition)
The Sayings of Shigeo Shingo: Key Strategies for Plant Improvement (English Edition)
Kaizen and the Art of Creative Thinking
Non-Stock Production: The Shingo System of Continuous Improvement
生産マネジメント入門(藤本隆宏)