MENU

阿部 武司(大阪大学)

所属・職種

阿部 武司 (あべ たけし) New

所属:大阪大学 
職種:名誉教授

講師プロフィール

私は大阪大学で長年、経営史の講義を担当し、経営史学会・日本経営史研究所・企業史料協議会などでも経営史学の普及に努めてきました。こうした経験を踏まえて、予備知識がなくても理解できる楽しい講義を目指します。

近代日本経済史学者。経済学博士(東京大学・論文博士・1988年)(学位論文「戦間期日本における産地綿織物業の発展」)。大阪大学経済学部教授を経て、国士舘大学政経学部経済学科教授。

目次

講義の案内

日本経営史―明治日本の企業家たち

この講義では、日本経済の基礎を作ってくれた企業家について学びます。明治期(1868-1912年)は遠い昔のことですが、先人たちは、260年余り続いた江戸時代の遺制を、長所を活かしつつも思い切って変え、アジアで初めて、憲法・議会制度・工業化を実現しました。現在日本の衰退が話題になっていますが、平均寿命が延び続けていること1つをとっても、日本は簡単には滅びません。それは、まず明治期にしっかりした経済的基盤が作られたからでした。

専門分野及び関連分野

比較経営史、近代日本経済史、人文・社会、 経済史

経歴

2014年4月 – 現在 国士舘大学大学院, 経済学研究科 経済学専攻(博士課程), 教授 (教授) 

2014年4月 – 現在 国士舘大学大学院 経済学研究科 経済学専攻(博士課程) 教授

2014年4月 – 現在 国士舘大学大学院 経済学研究科 経済学専攻(修士課程) 教授

2014年4月 国士舘大学, 政経学部 経済学科, 教授 (教授) 

1998年4月 – 2014年3月 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (教授) 

1994年11月 – 1998年3月 大阪大学, 経済学部, 教授 (教授) 

1988年4月 – 1994年11月 大阪大学, 経済学部, 助教授・准教授 (助教授)

1988年4月 – 1994年11月 大阪大学, 経済学部, 助教授

1985年4月 – 1988年3月 筑波大学, 社会科学系, 専任講師 (講師) 

1985年4月 – 1988年3月 筑波大学, 社会科学系, 講師

1982年4月 – 1985年3月 東京大学, 社会科学研究所, 助手 (助手)

主な出版物(著書・訳書・監修書など)

全ての出版物

日本経営史〔第3版〕: 江戸から令和へ・伝統と革新の系譜

宮本 又郎 (著), 阿部 武司 (著), 宇田川 勝 (著), 沢井 実 (著), 橘川 武郎 (著)

日本の企業システムの形成と発展を通観。1歴史の流れを読みとりやすい時代別構成,2経営の重要問題を網羅,3現代の問題関心から歴史を逆照射,4具体的ケース研究と理論的歴史研究の結合,という特長のまま,プラザ合意以降をたっぷり加筆した必読の最新版。

社史から学ぶ経営の課題解決

阿部 武司 (著), 宇田川 勝 (著), 橘川 武郎 (著), 沢井 実 (著), 高岡 美佳 (著), 中村 尚史 (著), 宮本 又郎 (著)

「読まれない本」の代名詞ともいえる社史だが、実は、企業が直面する様々な課題に対して、たくさんのヒントが得られる書籍でもある。
本書では、7名の経営史研究者らが社史をひもときながら、日本企業が経営課題を解決してきた様を浮かび上がらせる。
例えば、ワコールの創業、オリンパスの内視鏡開発、YKKの国際化の成功、東洋紡の繊維からの脱却、日立製作所のM&A戦略、味の素の危機突破などである。
その時代、その会社で、彼らはどういう課題に直面し、どう乗り越えていったのか。
社史をひもとけば、日本企業が抱える課題解決への道筋が見える。

東洋のマンチェスターから大大阪へ (大阪大学総合学術博物館叢書6) (大阪大学総合学術博物館叢書 6)

阿部 武司 (著), 沢井 実 (著)

幕末、維新期の政治・経済・社会の混乱により大きな打撃を受けた大坂経済であったが、明治中期以降、五代友厚などの活躍により、、綿紡績・鉄道などを中心に、それを支える商社や銀行などの活動が一体となって「東洋のマンチェスター」と呼ばれるようにまで成長し、日本の工業化の先頭に立つようになった。 その勢いは、第一次世界大戦後ますます増し、繊維産業だけではなく重化学工業や雑貨産業も発展し、大正末・昭和初期には全国一の工業都市として「大大阪」を自負するに至った。 しかし戦時期になると、軽工業、中小企業の多かった大阪経済の比重はふたたび低下しはじめ、1939年にはその地位を東京に譲り、この辺りから大阪の「地盤沈下」が議論されるようになる。 本書では、大阪大学総合学術博物館・経済学研究科資料室が所蔵する貴重な資料(当時の銀行や化粧品など企業広告など)をカラーページにて紹介しながら、その大阪の発展と衰退の歴史を紹介してゆく。

近年の論文

全ての論文

大原孫三郎─百年先を見通す慧眼、いまに伝えるこころ─ 帝国データバンク『Muse』 (25) 4-5 2019年7月  

アーカイブズ創設とアーキビスト 企業と史料 (14) 2019年5月

企業アーカイブズと大学 大阪大学アーカイブズニューズレター (13) 2-6 2019年3月

企業家の箴言(十五)企業の発展を通じて貧困から脱出する─張謇 『究』(ミネルヴァ書房広報誌) (65) 2-3 2016年8月

企業家の箴言(十四)同族・地域・業界との協働と共存─今井五介 『究』(ミネルヴァ書房広報誌) (64) 2-3 2016年7月

中西聡・井奥成彦編著『近代日本の地方事業家─萬三商店小栗家と地域の工業化 阿部 武司 企業家研究 (13) 54-57 2016年7月

企業家の箴言(十三)インド工業化の推進者─ジャムシェトジー・タタ 『究』(ミネルヴァ書房広報誌) (63) 2-3 2016年6月

石井寛治著『資本主義日本の歴史構造』 日本歴史 (816) 108-110 2016年5月

企業家の箴言(十二)同族経営と公共の精神─岩崎弥之助 『究』(ミネルヴァ書房広報誌) (62) 2-3 2016年5月  

委員歴

2011年5月 – 現在 企業史料協議会, 副会長

2011年4月 – 現在 一般財団法人 日本経営史研究所, 評議員

2006年8月 – 現在 日本学術会議, 連携会員

2006年5月 – 2014年6月 公益財団法人 阪和育英会, 理事

2013年9月 – 2014年3月 世界経営史会議, 運営委員会委員

2013年9月 – 2014年3月 世界経営史会議, 運営委員会委員

2009年1月 – 2012年12月 Business History Society of Japan

2009年1月 – 2012年12月 経営史学会, 会長

2007年1月 – 2012年12月 社会経済史学会, 理事・常任理事

2008年2月 – 2011年3月 大学評価・学位授与機構, 国立大学教育研究評価委員会専門委員

2007年4月 – 2008年3月 大学基準協会, 相互評価委員会経済学系第9専門評価分科会主査

2006年4月 – 2007年3月 大学基準協会, 相互評価委員会経済学系第3専門評価分科会主査

2002年8月 – 2005年3月 日本学術振興会, 特別研究員等審査会専門委員

1996年10月 – 2004年9月 大学入試センター, 教科科目第二委員会委員

1999年7月 – 2002年6月 文部省大学設置・学校法人審議会, 専門委員(大学設置分科会)

1987年4月 – 1989年3月 大学入試センター, 政治経済部会委員

参考

阿部先生のプロフィールページ(稲盛和夫研究会)

阿部先生Wikipedia

目次