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学長・中川が『エコシステム・ディスラプション』が持たざる弱者のための戦略であることを解説する記事を東洋経済オンラインに寄稿しました。

やさしいビジネススクール学長・中川が、東洋経済オンラインに新刊『エコシステム・ディスラプション』の解説記事を書きました。同書の紹介としてはこちらが3本目となります。なお同書は、米国でいま一番注目されている経営学者ロン・アドナーの著作で、中川はその監訳を務めております。

東洋経済オンラインの記事はこちらです。
「一介の小売業者がGAFAの攻勢から防衛できた理由」
https://toyokeizai.net/articles/-/624335

単一の製品・サービスの枠を超えて、顧客の総合的体験を塗り替え、競争の構造を刷新する…そう聞くと、エコシステム・ディスラプション戦略とは、豊富なリソースを持った大企業の戦略であるかのように思われるのも自然なことかと思います。実際のところ、上記に該当する例を挙げよ…と言われれば、浮かんでくるのはiPhoneやイオンモールのような事例だと思いますし、これまでの2記事でもそうした企業を採り上げてきました。

しかし、単一の製品・サービスを超えて顧客に総合的な体験を提供するとなれば、一社ですべてをやり切ることは困難であるから、おのずと他社を巻き込んでいくかたちになります。それは、観光地のプロデュースに近いものです。

宿泊は旅館で、
温泉は有名な●●の湯で、
お土産は土産物屋で、
子ども用のレクリエーション施設があり、
大人のくつろぎの時間はcafeで。

それらの様々な顧客体験を地域全体として束ねて提案する競争を観光地はしているわけで、エコシステム・ディスラプションとはまさしくこれをデザインせよと言っているわけです。

自らのリソースに依存せず、専門家集団の力を借り、それを上手に統一する。この意味で、うまくいく観光地の戦略がそうであるように、エコシステム・ディスラプション戦略とは持たざる弱者の協業で実現されるのです。

こうした点を解説しておりますので、ぜひ、エコシステム・ディスラプション戦略の概念理解を深める意味で、皆さんに読んで頂けたらと願っております。

著者・監修者

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