地方創生論(田原 洋樹・昭和女子大学)

開講時期:2026年4月~2026年5月
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講師プロフィール

昭和女子大学教授。専門は地方創生、観光地域経営。地域と外部人材の関係性に着目し、「移動する共同性」という視点から、共創型地域づくりの研究と実践を行っている。政策・理論・現場を往還しながら、人と人の関係がどのように育ち、価値創出につながるのかを探究している。


田原 洋樹先生の詳しいプロフィール

科目概要

人口減少や高齢化を背景に、日本の地方創生政策は大きな転換期を迎えています。本講義では、地域創生政策の変遷と課題を整理したうえで、「移動する共同性」という視点から、外部人材(共創者)と地域住民が関係性を育みながら価値を生み出す新しい地域づくりのあり方を学びます。政策・理論・現場を往還しながら、持続可能な共創の条件を考えます。

この科目でできるようになること

地域創生を「制度」や「施策」ではなく、「人と人の関係性のプロセス」として理解できるようになります。地方創生政策の限界を踏まえつつ、共創者と地域住民の共同性がどのように生まれ、行動や公共性につながるのかを説明し、自身の仕事やプロジェクトに応用する視点を獲得します。

ライブ講義


2026年4月6日(月)20:00~

第1回 地方創生は、なぜうまくいかないのか?

① 導入(5分)地方創生は、何が問題だったのか

  • なぜ今あらためて「地方創生」を学ぶのか
  • 成果は出たが、違和感も残っている現状
  • 数字・制度・事業だけでは説明できない問題

② 政策の限界(10分)

  • 人は来るが、関係が続かない理由
  • 「定住」「交流」「関係人口」という整理の限界
  • 地方創生が“人の気持ちの変化”を扱えていなかった点

③ 視点の転換(10分)

  • 地域創生を「施策」ではなく「関係性のプロセス」として捉える
  • 共同性は前提ではなく、結果として生まれる
  • 「移動する共同性」という考え方の導入

④ まとめ(5分)

  • この科目で何を学ぶのか
  • なぜ今、共創という言葉が重要なのか
  • 次回以降で扱うテーマの予告

オンデマンド講義

第1回 地方創生とは何か ― 政策の全体像と出発点


地方創生とは、人口減少や東京一極集中といった課題に対応するために進められてきた国の重要政策です。本講義では、地方創生がどのような背景で登場し、何を目指してきたのかを整理します。今後の議論に向けて、地方創生を理解するための基本的な視点を共有します。

オンデマンド講義

第2回 地方創生政策の変遷と見えてきた課題


これまでの地方創生政策を振り返り、その成果とともに限界や課題を整理します。多くの地域で「人は来たが関係が続かない」といった状況が生まれてきました。本講義では、制度や数値では捉えきれない課題に焦点を当てます。

オンデマンド講義

第3回 地方創生の課題 ― 人と人の関係は扱われてきたか


従来の地方創生では、事業や制度の設計が重視される一方で、人と人の関係性の変化は十分に扱われてきませんでした。本講義では、地方創生を「関係性のプロセス」として捉え直す必要性を整理します。

オンデマンド講義

第4回 移動する共同性という考え方


「移動する共同性」とは、共同性を前提とせず、関わりの中で後から育つものとして捉える考え方です。本講義では、私性・共同性・公共性の関係を整理し、地域づくりを新たな視点から理解します。

オンデマンド講義

第5回 共創者とは誰か ― 新しい地域の担い手像


定住人口や交流人口といった従来の区分では捉えきれない存在として、「共創者」という考え方を紹介します。共創者とは、移動を前提に地域と関わりながら、住民との共同を通じて価値を生み出す人々です。

オンデマンド講義

第6回 共同性はどう自覚されるのか ― データから見る関係の変化


全国調査の結果をもとに、どのような経験が人の意識を動かし、地域への関わりを深めるのかを解説します。地方創生において重要なのは、訪問回数ではなく、どのような経験をしたかであることを確認します。

オンデマンド講義

第7回 共同性はどう行動化されるのか ― 西会津町の事例


福島県西会津町の事例を通じて、共同性が行動へと展開していくプロセスを学びます。人や拠点の関係が「点」から「面」へ広がることで、共創が進んでいく様子を具体的に確認します。

オンデマンド講義

第8回 共創型地域づくりのすすめ ― 地方創生2.0へ


最後に、共創者と地域住民の共同性を軸とした「共創型地域づくり」の考え方を整理します。地方創生を「つくるもの」ではなく、「関わりの中で育つもの」として捉え直し、今後の可能性を考えます。

さらなるアウトプットをしたい方へ

アドバンスドなチャレンジをしたい方向けに、会員限定でアドバンスト問題を用意しています。
やさしいビジネススクールからフィードバックいたしますので、ぜひ挑戦してみてください。

第1回 オフィスアワー


2026年4月27日(月)20:00~

第2回 オフィスアワー


2026年5月15日(金)20:00~

参考図書

移動する共同性-地方創生のカギを握る新たな主体たち-(千倉書房)

その他の連絡事項

https://x.com/officetahara
https://researchmap.jp/hirorin

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https://yasabi.co.jp/value/

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