
やさしいビジネス総研の研究員である樋口広喜が筆頭著者をつとめる論文「若者の裏アカウント保持行動の心理分析―将来不安、顕示欲求を鍵として―」が、学術誌『イノベーション・マネジメント』第22号に掲載され、オンライン(J-STAGE)にて全文公開されました。
本論文は、近畿大学経営学部准教授の中村文亮、およびやさしいビジネススクール学長の中川功一との共著による研究成果です。
デジタルネイティブであるZ世代にとって、SNSは日常的なコミュニケーションツールですが、近年、公の場とは別に「裏アカウント(裏垢)」を保有する若者が増えています。本研究は、若者がSNSの裏垢を保有する心理的な背景を探ることを目的としました。調査の結果、自己の欲求や意見を気兼ねなく表現したいという動機に加え、「将来に対する不安」や、他者からの注目や承認を求める「顕示欲求」といった心理特性が、裏垢の保有行動と関連していることが明らかになりました。
やさしいビジネス総研は、今後も社会やビジネスにおける様々な現象について、実践的かつ学術的な研究を進めてまいります。
樋口 広喜, 中村 文亮, 中川 功一(2025)「若者の裏アカウント保持行動の心理分析―将来不安、顕示欲求を鍵として―」『イノベーション・マネジメント』22: 207-218
Z世代がSNS裏垢保有するのはなぜか?SNSネイティブ世代の彼らは、炎上や諍いを避けて本音が言える場所を求めているのではないか。調査からは、顕示欲求や将来不安といった心理特性をもった人ほど、裏垢を保有していることが明らかになった。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/riim/22/0/22_207/_article/-char/ja
著者・監修者
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1982年生。経営学者/やさしいビジネススクール学長/YouTuber/経済学博士/関東学院大学 特任教授/法政大学イノベーション・マネジメント研究センター 客員研究員
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専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
「やさしいビジネススクール」を中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力中。
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