江夏 幾多郎(神戸大学)
講師プロフィール
神戸大学 経済経営研究所准教授。
2008年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得満期退学。2009年に同大学より博士(商学)を授与。名古屋大学大学院経済学研究科准教授を経て、2019年9月より現職。『人事評価の「曖昧」と「納得」』(NHK出版)、『コロナショックと就労』(共著・ミネルヴァ書房)など著書多数。日本労務学会会長。
講義の案内
人的資本経営の最前線
人が組織をつくる。そして、人が社会をつくる。
人事から、日本の未来を変えていく。
人的資本の今がわかる完全無料の特別セミナーシリーズです。毎月1回、いま注目の人事研究者・実践者を招いての研究会を実施します。
明日に生きる最新の学説や人事管理・育成の実践手法を学びましょう! なお、研究会では、同じだけの比重を質疑の時間とし「考える・理解を深める・アウトプットする」時間を取りたいと思います。
専門分野及び関連分野
経営学、企業競争力、人的資源管理、雇用関係
経歴
2008年4月-2011年3月 名古屋大学大学院経済学研究科 講師
2011年4月-2019年8月 同 准教授
2019年9月-現在 神戸大学経済経営研究所 准教授
主な出版物(著書・訳書・監修書など)
人事管理 — 人と企業,ともに活きるために
平野 光俊 (著), 江夏 幾多郎 (著)
表層的な変化に惑わされず,事実の流れと原理を理解する
岐路に立つ日本企業の人事管理の,過去に学び,今を知り,未来を考えるために,経営の視点と人の視点との接合を模索しつつ,人的資源管理論の知見に基づいて一連の実務を解説。多くの現場が直面するトピックスも豊富に取り上げた,時代の要請に応える新しいテキスト。
リスキリング100年の計 やさしいビジネスレビュー 第3号
中川功一 (著), 池田めぐみ (著), 石山 恒貴 (著), 江夏幾多郎 (著), 泉 猛 (著), あすかデジタル出版 (著) 形式: Kindle版
今や日本の人的資本は、他国に比べて恐ろしく貧弱なのです。
会社が教育に割く資源の割合も少なければ、かといって個人で学ぶこともあまりなく、OJTもお座なりで、
気がつけば社会人教育の面では諸外国に大きく差をつけられてしまっている現状があります。
20-30歳くらいで社会に出れば、その後は少なくとも半世紀以上にわたって働き続けるのが世界の今です。
その半世紀の期間を―幼少期からの学びから、人生100年時代と呼ばれるその終焉のときまでを見れば、
1世紀に及ぶ期間を、どのような技能とマインドをもって、過ごしていけばよいか。
とても、大きな問題だと思います。
今号では、現代日本の人材教育の第一人者たち3人と私とで、若者からシニアまで、
個人としての姿勢から人事や政策のシステムまで、多様な観点から人材育成を論じてみました。
いずれの論稿にも共通しているのは、未来志向で、元気が出るものだということ。
学びの起点は、モティベーションです。その意味で、元気づけられる、勇気づけられる論稿を揃えてみたつもりです。
ぜひ、皆さんにはこのリスキリングの時代の指針を得てもらえたらと思います。
デジタル・ワークシフトーマーケティングを変えるキーワード30
栗木 契 (著, 編集), 横田 浩一 (著, 編集), 水越 康介 (著), 江夏 幾多郎 (著), 吉田 満梨 (著)
デジタル化がここまで変えた!
ビジネスの進め方、勝ちパターン、人材採用・育成…。
その未来をマーケティング×人材組織の専門家が見通す。
企業経営者、マーケティング・人事担当者必読!
人事評価の「曖昧」と「納得」
江夏 幾多郎 (著)
アイツの評価はなぜあんなに高いのか?
それでも納得してしまうのはなぜか?
多くのサラリーマンが会社からの評価に不満を溜めているが、その原因は、そもそも人事評価が必然的に「曖昧」にならざるを得ない点。実際、多くの人は「公平・公正な評価など理想論」と言い放つ。こうした「曖昧」な評価をサラリーマンたちは、どう「納得」して受け入れているのか。日本のサラリーマンの心理と行動の分析から、人事考課が抱える問題を明らかにする!
コロナショックと就労:流行初期の心理と行動についての実証分析
江夏幾多郎 (著), 服部泰宏 (著), 神吉直人 (著), 麓 仁美 (著), 高尾義明 (著), 矢寺顕行 (著)
COVID-19流行下の2020年、2度に渡る調査で、就労者の仕事や生活の実態を明らかにした。今後の社会政策、企業の経営戦略を練るうえで貴重なデータを提示するとともに、有益な示唆を提供する。
受賞
2015年2月 財団賞(奨励賞) 永井科学技術振興財団 江夏 幾多郎
2012年8月 労働関係論文優秀賞 労働政策研究・研修機構 江夏 幾多郎
2011年11月 奨励研究賞 経営行動科学学会 江夏 幾多郎
近年の論文
間違えない人的資本経営
江夏 幾多郎
やさしいビジネスレビュー (3) 42-61 2023年5月8日 招待有り 筆頭著者
Interaction between individual and collective learning in an entrepreneurial setting: case study of SoftBank Academia in Japan
Ikutaro Enatsu, Masato Horio, Nobutaka Ishiyama
Asia Pacific Business Review 29(2) 439-461 2023年 査読有り 筆頭著者
日本企業の報酬・評価制度の動向―「人事白書2021」調査結果に基づいて
江夏 幾多郎
日本労務学会誌 23(2) 60-74 2022年12月
人事評価やその公正性が時間展望に与える影響―個人特性の変動性についての経験的検討
江夏 幾多郎
組織科学 56(1) 33-48 2022年10月 招待有り
リモートワーク・シフトとその揺り戻しの規定要因
服部 泰宏, 江夏 幾多郎, 麓 仁美
リモートワーク・マネジメント(髙橋潔・加藤俊彦編) 200-223 2022年9月 招待有り
経営学と臨床―研究特集に寄せて
江夏 幾多郎
経営行動科学 33(3) 65-74 2022年3月
日本の人事管理研究における関心の推移―1971年から2019年の研究成果の体系的文献レビュー
江夏 幾多郎, 田中 秀樹, 余合 淳
経済経営研究(年報) 71 43-89 2022年3月
地方自治体における不祥事に関する実証分析―不祥事の目的の違いに着目して
米岡 秀眞, 江夏 幾多郎
会計検査研究 65 9-31 2022年3月 査読有り
Changes in personnel management of public officials and deviant behavior in local governments: Introduction of performance-based HRM in Japan
Ikutaro Enatsu, Hidemasa Yoneoka
RIEB Discussion Paper Series (DP2021-19) 1-32 2021年9月
COVID-19の流行下の営業・マーケティング職における職務環境の変化と適応
高尾 義明, 江夏 幾多郎, 麓 仁美
マーケティング・ジャーナル 41(1) 68-81 2021年6月 査読有り 招待有り
COVID-19流行下での就労者の所得不安
江夏 幾多郎
季刊 個人金融 (2021年春号) 44-51 2021年5月 招待有り
COVID-19流行下におけるリモートワーク―その背景と効果
江夏 幾多郎
国民経済雑誌 223(5) 71-88 2021年5月 招待有り
プロアクティブ情報探索が役割明確性に与える影響―中国の新入社員を対象にした計量的分析
姚 静雅, 江夏 幾多郎, 金井 篤子
産業・組織心理学研究 35(2) 249-261 2021年4月 査読有り
利害調整に基づく「柔軟な人事管理」
江夏 幾多郎, 穴田 貴大
日本労務学会誌 21(2) 21-43 2021年2月 招待有り
越境研究の現状と展望
中西 善信, 江夏 幾多郎
経営行動科学 32(1) 1-10 2020年11月
統計的検証:個人レベルで求められること2―働き方の変化をどう活かせばよいか:リモートワークを事例に
江夏 幾多郎
感染症時代の経営学(中川功一編著) 93-103 2020年11月 招待有り
報酬管理と企業業績―業績給(Pay for Performance)研究についてのレビューから
江夏 幾多郎
日本労働研究雑誌 (723) 19-29 2020年10月 招待有り
新型コロナウイルス流行下での就労者の生活・業務環境と心理・行動 ―4月調査と7月調査の比較を中心に
江夏 幾多郎, 神吉 直人, 高尾 義明, 服部 泰宏, 麓 仁美, 矢寺 顕行
Works Discussion Paper (33) 1-115 2020年9月
新型コロナウイルス流行下で就労者や企業が経験する変化―デモグラフィック要因の影響
江夏幾多郎, 神吉 直人, 高尾 義明, 服部 泰宏, 麓 仁美, 矢寺 顕行
RIEB Discussion Paper Series (DP2020-J08) 1-83 2020年5月
新型コロナウイルス感染症の流行への対応が,就労者の心理・行動に与える影響
江夏 幾多郎, 神吉 直人, 高尾 義明, 服部 泰宏, 麓 仁美, 矢寺顕行
Works Discussion Paper (31) 1-120 2020年5月