エフェクチュエーション(吉田満梨・神戸大学)
講師プロフィール
2009年 神戸大学大学院経営学研究科 博士後期課程修了、首都大学東京 助教、立命館大学 准教授を経て、2021年より現職。専門はマーケティング論で、特に、新しい製品市場の形成プロセスに関心を持つ。
科目概要
「エフェクチュエーション」は、エキスパートの起業家から発見された、不確実性に対してコントロールによって対処する思考様式です。新しい事業や市場の創造、イノベーションといったビジネス上の課題だけではなく、一人ひとりのチャレンジを前に進めるために活用いただくことのできる、創造プロセスの一般理論と言えます。予測ができないような未来や、思うようにならない外部環境に対して、一歩を踏み出し、自らデザインするためにご活用いただけると期待しています。
オンデマンド講義
1. 「エフェクチュエーション」とは何か?
イノベーション実現の最先端理論を学ぼう!
2. 「手中の鳥(bird-in-hand)」の原則
イノベーションは必ず手の内にあるものから起こる
3. 「許容可能な損失(affordable loss)」の原則
起業家はリスク回避的だとした画期的研究成果
4. 「レモネード(lemonade)」の原則
想定外の事態に直面したときに、起業家はどう立て直すか
5. 「クレイジーキルト(crazy-quilt)」の原則
外部連携から、何が出来るかを考える
6. パートナーシップ構築のための「問いかけ(ask)」
協業の起点をさぐる効果的な問いの技術とは
7. 「飛行機のパイロット(pilot-in-the-plane)」の原則
起業家が意識すべきこと、意識すべきでないこと
8. エフェクチュエーションの全体プロセス
事業創造の実践プロセスを学ぶ
※動画には受講生限定のメンバーエリアからアクセスできます。
ライブ講義
2023年
「手中の鳥」の棚卸をする
「キレイゴトのあるべき論」ではなく、実際に成功した人々の成功法則の積み上げから見えてきた、「現実世界でのイノベーション実効理論」が、エフェクチュエーション。明日から使える最先端の科学です。
「許容可能な損失」の棚卸をする
起業家とは、リスクをとって大それた挑戦をする人。古来、そう信じられてきましたが、最新の理論「エフェクチュエーション」が明らかにしたのは、実は成功した起業家は、失敗することを恐れ、リスクを見積もって、その中で行動する人だった。どこまでなら失敗してもよい範囲なのか、「許容可能な損失」のラインをしっかり見極めると、人生にチャレンジできるようになる。吉田先生の真骨頂、ぜひ皆さんも学んでください!
パートナーシップを模索する
イノベーションには、ごく限られた資源で挑戦しなければなりません。だからこそ、全てを自社でやりきろうと刷るのではなく、頼れるところをパートナーに頼っていくことが必要になる。あなたが心に期することを実現するための、パートナーはどんな人々になるでしょうか?吉田満梨先生と一緒に、自分を見つめ直してみましょう!
予期せぬ事態をテコとして活用する
先が見通せない時代、あなたの想定していなかったことなど、いくらでも起こり得ます。かつての優秀なマネジャーは、全てを想定の範囲内にしようとし、未来をコントロール使用とした。現代の起業家は、想定外が起こるのは当たり前のこととして、その時に最大限の柔軟性で転進する。その経営の妙を、第一人者から学ぶ。大人気・吉田満梨先生の講義最終回、ぜひご参加ください!
2022年
「手中の鳥」を棚卸しする
「許容可能な損失」の棚卸をする
パートナシップを模索する
予期せぬ事態をテコとして活用する
さらなるアウトプットをしたい方へ
アドバンスドなチャレンジをしたい方向けに、特別な問題を用意しています。
学長からフィードバックいたしますので、ぜひ挑戦してみてください。
あわせて学長との面談を活用して、疑問質問など追加の質問もしてみてください!
参考テキスト
サラス・サラスバシー著(加護野忠男 監訳、高瀬進・吉田満梨訳)『エフェクチュエーションー市場創造の実効理論』 碩学舎