会議の質は「共通言語」で決まる
2026年6月28日(日曜日) PM 2:00
会議が長いのは、話す人が多いからだけでしょうか。同じ言葉を、違う意味で使っていることもあります。次の会議から試せる、言葉と前提をそろえる方法をまとめました。
同じ言葉でも、頭の中の意味は違う
会議では、「顧客」「成果」「優先順位」「戦略」といった言葉をよく使います。けれども、同じ言葉を口にしていても、頭の中に思い浮かべているものは、案外ばらばらです。
たとえば「顧客を第一に考えよう」と言ったとき、営業は目の前の取引先を、商品担当は実際の利用者を、経営層は将来のお客さままで思い浮かべているかもしれません。この違いを確かめないまま進むと、会議では全員が賛成したはずなのに、いざ動く段階で判断が分かれてしまいます。
共通言語とは、むずかしい専門用語を覚えることではありません。「この会社では、この場面で、この言葉を何のために使うのか」を、みんなで確かめられる状態のことです。
会議の最初にそろえたい3つのこと
1. 今日、何を決めるのか
情報共有、意見交換、意思決定が一つの会議に混ざると、終わりが見えなくなります。最初に「今日は、何が決まれば終われるか」を一文で置きましょう。まだ決めない会議なら、「今日は選択肢を三つ出す」のように、今日の到達点を決めます。
2. 大事な言葉を、具体例で確かめる
「重点顧客」「良い提案」「早めに」。こんな曖昧な言葉が出たら、少しだけ聞き返してみます。「具体的には、どのお客さま?」「いつまでなら早め?」。それだけでも、認識のずれが見えてきます。
3. 事実・解釈・提案を分ける
「売上が下がった」は事実です。「商品に魅力がないからだ」は解釈。「価格を下げよう」は提案です。この三つを分けると、どこまで確認できていて、どこからが仮説なのかを、みんなで扱いやすくなります。
会議後に残すのは、結論だけではない
議事録には、決まったことだけでなく、「何を前提に判断したか」も残します。前提が変わったときに、結論を見直すべきか考えやすくなるからです。担当する人と期限も、行動が見える言葉で書きましょう。
5分で使える確認リスト
- 今日決めることを、一文で言えるか
- 重要な言葉を、参加者が具体例で説明できるか
- 事実と解釈が混ざっていないか
- 決定の前提が記録されているか
- 次に動く人と期限が明確か
共通言語は、会議のたびに育てる
最初から完璧な用語集をつくらなくても大丈夫です。話がかみ合わなかった言葉を一つ拾い、次の会議で確かめる。その積み重ねが、部門を越えて考える土台になります。まずは次の会議で、いちばん曖昧に使われている言葉を一つ探してみませんか。
